ライン川の再生事例(ドイツ)
ライン川上流(バーゼル~ビンゲン)では、1860 年頃より洪水軽減と内陸舟運のための河川整備が行われ、1930 年頃には水力発電と内陸舟運の整備も行われました。また第一次大戦後のベルサイユ条約でフランスはライン川の権利を獲得し、ライン川に並行して舟運のための別水路も新設しました。 これらの上流河川改修等により氾濫原が減少した結果、下流域で洪水が頻発するようになり、これを防ぐためのライン川総合治水計画が立案されました。この計画基づき、氾濫原の復元および保全によってライン川上流域における洪水調節機能(2 億7 千万㎥)の回復が図られ、政府諸機関やNGO(非政府組織)が中心となり、水質改善や魚類の自由な移動の復元、またハビタットの多様性の改善などを焦点とした活動が行われています。
By JRRN事務局 | カテゴリー: ドイツ | コメント(0) | トラックバック(0)