サンフランシスコ湾の再生事例(アメリカ)
サンフランシスコ湾岸地域は9つの郡で構成され、人口650 万人、面積19,400km2に及びます。各郡は独自の土地利用計画を持っていましたが、約30 年前に、毎年10 km2 のペースで湾が埋め立てられていくことへの地域の人々の懸念から「サンフランシスコ湾保全開発委員会」(San Fransisco BayConservation and Development Commission: BCDC)が設立されました。 このBCDC には、年間40 億ドルという予算の基に、一つの団体として様々な政策決定をしていく権限、例えば既存の港を守る権限、一般市民のためのレクリエーション施設を作る権限、さらに空港や野生動物の保護区域に関する権限などが与えられるようになりました。 40 億ドルの予算を基に自治体と協力してさまざまなプロジュクトが実施され、そのプロジュクトの一つとして、サンフランシスコ湾に流れ込むサクラメントとサンホアキン水系から形成されるカルフェド・ベイ・デルタ地域では、水辺の修復・再生プログラム(カルフェド・ベイ・デルタプログラム)が実行され、上水道の水質、生態系の保全などの分野に対して30 年以上の年月をかけて環境を修復していくプログラムが進められています。
By JRRN事務局 | カテゴリー: アメリカ | コメント(0) | トラックバック(0)
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