小樽運河の再生事例(北海道・小樽市)
現在の小樽運河の様子(平成21年8月 丹内道哉撮影) |
小樽運河は、大正12年に港湾施設として完成しました。内陸を彫り込んだ運河ではなく、海岸の沖合いを埋め立てて造られたため、直線ではなく扇型に緩やかに湾曲しているのが特徴で、港内に停泊した本船から倉庫への荷物の積み下ろしの重要な役割を果たしてきました。しかし、戦後になると、港の埠頭岸壁の整備により、その使命は終わりを告げました。
十数年に及んだ埋め立てを巡る論争の末、昭和61年に、一部を埋め立て、幅の半分が道路となり、散策路や街園が整備され現在の姿に生まれ変わりました。歴史的港湾環境創造事業などにより、散策路には63基のガス灯が設置され、運河沿いの石造倉庫群は当時の姿のまま残され、夕暮れ時にはガス灯がともるとともに石造倉庫群がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を演出しています。
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By JRRN事務局 | カテゴリー: 北海道 | コメント(0) | トラックバック(0)
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