< カテゴリー: 生物の生息・生育環境 >
蛇行する釧路川 (出典:リバーフロント整備センターHP) |
昭和55年にラムサール条約登録湿地に指定された釧路湿原を流れる釧路川は、周辺の土地開発や流入河川の直線化に伴う湿原域への土砂の流入の増大、また地下水位低下等を理由に自然環境が悪化しました。
そこで、国土交通省や環境省が中心に「釧路湿原自然再生事業」が行われており、蛇行する河川の復元や湿原植生の制御をはじめとする湿原の再生と保全が行われています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 25KB)
→RIVER FRONT 釧路湿原の取り組み事例紹介(2003/Vol.48 )
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再生事業前の姿 (出典:リバーフロント整備センターHP) |
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再生事業後の茂漁川 (平成18年9月 土門晋撮影) |
再生事業7年目(中流部) (提供: 荒関岩雄様 元・恵庭市建設部) |
茂漁川は恵庭市の中心を流れる漁川の支流として、鮭の産卵する豊かな小川でしたが、周辺農地を洪水から守るために1950 年代から河川の直線化と三面工法による改修が行われました。その後、急速に市街化が進み、1986 年に改修に着手し、1990 年には道内二番目の「ふるさとの川整備事業」に認定され、「素顔の水辺づくり」をテーマに多くの多自然型工法を取り入れ、自然環境に溶け込んだ緑豊かな川に生まれ変わりました。
なお、茂漁川は2006年に「土木学会デザイン賞」で優秀賞に選ばれています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 52KB)
→土木学会デザイン賞2006受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
【茂漁川再生に関する書籍はこちら】
●ふるさとの川をつくるⅡ ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅱ)
●都市と河川―世界の「川からの都市再生」
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雪谷川は、平成11年の豪雨によって全域で氾濫し、特に軽米町では、住宅被害が町全体の2割近くに及ぶなど、被害総額240億円を越える大災害となりました。
そこで河川災害復旧助成事業が導入され、現河川を取り込んで多様な河川環境を保全するとともに、多自然型川づくり事業によって魚や底生生物が自由に移動できるよう改良復旧が行われました。
現在では、環境ブロックを含む改修区間の植生は、施工後2年程度で概ね回復し、河川環境が良好に保全・復元されています。また、地域住民が主体となった河川愛護活動が盛んに行われています。
→RIVER FRONT 雪谷川における多自然型川づくりの事例(2006/Vol.55)
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小牧川は、都市化により水質が悪化し、平成8年から平成11年には「山形県内の最も汚れた川」に選ばれるなど、深刻な水環境悪化に悩まされてきました。
そうした中、地域住民が主体となり「酒田市小牧川をきれいにする会」が設立され、熱心な浄化活動が展開されています。また、小牧川やすらぎの川整備事業や小牧川水質改善流域再生行動計画を実施し、既存の農業用水及び農業用施設を水辺環境の改善に活用する取組みとして、全国で初めて農業用水の排出先を変えることにより、最上川から小牧川への浄化用水(環境用水)を導水する事業が平成19年度より本格的に始まり、「ほたるに逢える小牧川」を目標に水質改善が図られています。
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高度経済成長期には生活排水が流入し水質が非常に悪化しましたが、周辺部の下水道網の整備が進んだことや、元々湧水が多いことなどから近年は水質が大幅に改善されています。
埼玉県に位置する下流部は護岸工事も小規模なものが多いため、親水性が高く、浸水公園のとしての利用が行われています。釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。特に新座市内以北の下流では釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。
東京都東久留米市を貫流する上流域は両岸にサイクリングロードが整備され、散策者も多く見られます。
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落合川は、東久留米市内を東流して黒白川に合流する延長約3.4kmの荒川水系一級河川です。この川は湧水が豊富であり、環境省等が絶滅危慎種として指定するホトケドジョウやナガ工ミクリなどが生息・生育し、その豊かな河川環境に対して多くの住民から関心を寄せられています。
湧水を水源とするこの美しい流れも、一時は周辺の開発により汚染された時期がありましたが、地域住民の主体的、かつ持続的な努力により現在の美しい姿へと再生が図られました。
平成の名水百選に選定されるほか、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)で第6位に選ばれています。
→地図はこちら
→水辺を楽しむ「落合川いこいの水辺」ページはこちら
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
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地蔵原の水辺(左)と関が原の水辺(右) (平成20年5月 丹内道哉撮影) |
横浜市瀬谷区・泉区を南北に縦断して流れる和泉川は、「ふるさとの川整備事業」として河川環境の整備が進められ、横浜市の河川環境整備の重点河川にも位置付けられています。
河川再生を行うに当たり、1990年代前半には、和泉川流域の動植物に関する基礎調査が行われ、これら自然の生物資源を守りながら、景観、土地利用の計画が行われました。
現在、和泉川は都市河川でありながら、水辺の生態系・景観・市民の利用の視点から川の持つ多様性が再生された好事例として、河川再生に取り組む関係者の注目を集めており、2005年には「土木学会デザイン賞」で最優秀賞に選ばれました。他にも、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)第1位に選定されるほか昭和63年度、平成9年度手作り郷土賞に選ばれています。
→和泉川に関する「水辺を楽しむ」の記事はこちら
地蔵原の水辺
和泉川親水広場
→土木学会デザイン賞2005受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 昭和63年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成9年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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福井市一乗谷地区とその周辺地区は、「特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡」「一乗滝」などの歴史的地域資源を有し、年間40万人を超える観光客が訪れる風光明媚な中山間地域です。
一乗谷川は、遺跡の中心部を貫流し、ホタルが乱舞するなど生態系および歴史的景観に配慮する必要から、昭和63年度に「ふるさとの川整備事業」に登録し、史跡公園の重要な景観軸として来訪者の見学・観光・レクリェーション空間としての公園機能の充実を図るとともに、ホタルや魚の棲める河川環境の創出と地域文化づくりを行っています。
→まちづくりとの連携による都市再生「越前一乗谷戦国ロマン再生 一乗谷川(福井県)」はこちら(国土交通省 近畿地方整備局河川部ホームページへリンク)
【一乗谷川に関する書籍はこちら】
ふるさとの川をつくるⅣ ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅳ)
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長野県の千曲川中流部は、瀬や淵のある多様な流れの中に砂礫河原が広がり、水際部には水辺のエコトーンが形成されるなど、生物の良好な生息空間となっていました。しかし最近は、河床低下による河道の固定化や、洪水の攪乱を受ける頻度が低下したことが原因となり、多くの箇所で樹林化が進行し、河原特有の植物は減少しました。また、ハリエンジュやアレチウリなどの外来種の侵入も河川管理上の課題となっています。
そこで、平成14年度より、川が保有する多様な機能の再生するために調査が始まりました。
千曲市粟佐地区、鼠地区では、千曲川本来の河川環境を再生するための河道掘削の形状やその方法を検討するための試験掘削が自然再生事業として行われています。
なお、千曲川ではこの他にも、水辺の楽校プロジェクト、桜づつみモデル事業や水辺プラザ整備事業などを通して、水環境の再生を図っています。
→RIVER FRONT 千曲川の多様な自然環境の再生(2003/Vol.48)
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源兵衛川では、悪化した水辺環境を回復するため、農林水産省の「水環境整備事業」などにより、環境に配慮した水路整備を実施しました。特に、市民、企業、行政が連携して、源兵衛川親水公園事業などによる環境用水の導水や親水整備が行われています。また、市民団体による定期的な河川清掃や、ホタルの幼虫放流などの活動も行われ、こうした活動により自然豊かで美しい水辺空間が蘇りました。
現在、源兵衛川は、かつての失われた川を市民参加型のまちづくりで取り戻した優良事例として高い評価を受けており、2004年の「土木学会デザイン賞」で最優秀賞、2005年の「手づくりふるさと郷土賞」(地域整備部門)や都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」の受賞、2006年の「優秀観光地づくり賞」で金賞に選ばれるほか、平成の名水百選、水と緑の文化を育む水の郷百選、疎水百選などにも認定されています。
→土木学会デザイン賞2004受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
→疎水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
→優秀観光地づくり賞受賞記事はこちら(日本観光協会ホームページへリンク)
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
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