< カテゴリー: 水質・水量 >
蛇行する釧路川 (出典:リバーフロント整備センターHP) |
昭和55年にラムサール条約登録湿地に指定された釧路湿原を流れる釧路川は、周辺の土地開発や流入河川の直線化に伴う湿原域への土砂の流入の増大、また地下水位低下等を理由に自然環境が悪化しました。
そこで、国土交通省や環境省が中心に「釧路湿原自然再生事業」が行われており、蛇行する河川の復元や湿原植生の制御をはじめとする湿原の再生と保全が行われています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 25KB)
→RIVER FRONT 釧路湿原の取り組み事例紹介(2003/Vol.48 )
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小牧川は、都市化により水質が悪化し、平成8年から平成11年には「山形県内の最も汚れた川」に選ばれるなど、深刻な水環境悪化に悩まされてきました。
そうした中、地域住民が主体となり「酒田市小牧川をきれいにする会」が設立され、熱心な浄化活動が展開されています。また、小牧川やすらぎの川整備事業や小牧川水質改善流域再生行動計画を実施し、既存の農業用水及び農業用施設を水辺環境の改善に活用する取組みとして、全国で初めて農業用水の排出先を変えることにより、最上川から小牧川への浄化用水(環境用水)を導水する事業が平成19年度より本格的に始まり、「ほたるに逢える小牧川」を目標に水質改善が図られています。
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高度経済成長期には生活排水が流入し水質が非常に悪化しましたが、周辺部の下水道網の整備が進んだことや、元々湧水が多いことなどから近年は水質が大幅に改善されています。
埼玉県に位置する下流部は護岸工事も小規模なものが多いため、親水性が高く、浸水公園のとしての利用が行われています。釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。特に新座市内以北の下流では釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。
東京都東久留米市を貫流する上流域は両岸にサイクリングロードが整備され、散策者も多く見られます。
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落合川は、東久留米市内を東流して黒白川に合流する延長約3.4kmの荒川水系一級河川です。この川は湧水が豊富であり、環境省等が絶滅危慎種として指定するホトケドジョウやナガ工ミクリなどが生息・生育し、その豊かな河川環境に対して多くの住民から関心を寄せられています。
湧水を水源とするこの美しい流れも、一時は周辺の開発により汚染された時期がありましたが、地域住民の主体的、かつ持続的な努力により現在の美しい姿へと再生が図られました。
平成の名水百選に選定されるほか、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)で第6位に選ばれています。
→地図はこちら
→水辺を楽しむ「落合川いこいの水辺」ページはこちら
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
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1967年頃の隅田川 (提供:東京都) |
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現在の隅田川 (提供:東京都建設局河川部) |
親水整備前の姿 (提供:東京都建設局河川部) |
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親水整備後の隅田川 (提供:東京都建設局河川部) |
戦後の隅田川は、水際を工場や倉庫が占有し、自体がドブ川化していくことで人々に敬遠される川となり、また産業や物流構造の変化によって生産の場としての活気も失っていきました。
その後、環境への熱い眼差しが廃墟化した都市の水辺に向けられ、昭和63年には「マイタウン・マイリバー整備事業」の指定を受けるなど、水辺を再生し川と融合するまちづくりが動き出し、都市生活の魅力的な場を創る取り組みが進められています。
河川の環境悪化の真っただ中にあるアジアの国々において、50 年で悪化し、改善されつつある隅田川は、アジアの先進事例と言えます。
また、江戸の水文化を甦らせた下水道整備・隅田川として、甦る水100選に選ばれています。
→隅田川ルネサンスホームページはこちら
→第4回水辺・流域再生にかかわる国際フォーラム「隅田川を中心とした河川再生」講演資料はこちら(PDF 9.8MB)
→更に詳しい情報はこちら(PDF 1,092KB)
(出典:環境に配慮した川づくり整備事例集 H18.9東京都建設局河川部)
※本記事の掲載に際し、東京都建設局河川部の許可を得ています
【隅田川再生に関する書籍はこちら】
●河川を活かしたまちづくり事例集
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
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地蔵原の水辺(左)と関が原の水辺(右) (平成20年5月 丹内道哉撮影) |
横浜市瀬谷区・泉区を南北に縦断して流れる和泉川は、「ふるさとの川整備事業」として河川環境の整備が進められ、横浜市の河川環境整備の重点河川にも位置付けられています。
河川再生を行うに当たり、1990年代前半には、和泉川流域の動植物に関する基礎調査が行われ、これら自然の生物資源を守りながら、景観、土地利用の計画が行われました。
現在、和泉川は都市河川でありながら、水辺の生態系・景観・市民の利用の視点から川の持つ多様性が再生された好事例として、河川再生に取り組む関係者の注目を集めており、2005年には「土木学会デザイン賞」で最優秀賞に選ばれました。他にも、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)第1位に選定されるほか昭和63年度、平成9年度手作り郷土賞に選ばれています。
→和泉川に関する「水辺を楽しむ」の記事はこちら
地蔵原の水辺
和泉川親水広場
→土木学会デザイン賞2005受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 昭和63年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成9年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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源兵衛川では、悪化した水辺環境を回復するため、農林水産省の「水環境整備事業」などにより、環境に配慮した水路整備を実施しました。特に、市民、企業、行政が連携して、源兵衛川親水公園事業などによる環境用水の導水や親水整備が行われています。また、市民団体による定期的な河川清掃や、ホタルの幼虫放流などの活動も行われ、こうした活動により自然豊かで美しい水辺空間が蘇りました。
現在、源兵衛川は、かつての失われた川を市民参加型のまちづくりで取り戻した優良事例として高い評価を受けており、2004年の「土木学会デザイン賞」で最優秀賞、2005年の「手づくりふるさと郷土賞」(地域整備部門)や都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」の受賞、2006年の「優秀観光地づくり賞」で金賞に選ばれるほか、平成の名水百選、水と緑の文化を育む水の郷百選、疎水百選などにも認定されています。
→土木学会デザイン賞2004受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
→疎水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
→優秀観光地づくり賞受賞記事はこちら(日本観光協会ホームページへリンク)
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
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一の坂川は、流域面積10.5k㎡、流路延長5.3㎞と比較的小規模な河川です。 流域を含む旧山口市一帯は“山口ゲンジボタル発祥地”として国の天然記念物に指定され、日本で初めてホタル護岸工法が実施されました。また、一の坂川周辺は文教施設や歴史的遺構が多数存在し、ホタル鑑賞や「アートふる山口」などのイベントの中心地として多くの人々が訪れる地区となっています。その一方で、一の坂川の下流区間の一部は未改修となっており、中上流部と一体となった良好な河川環境の創出が望まれています。
山口市では、一の坂川周辺を対象として“中心市街地活性化計画”(再開発事業)を策定中です。一の坂川はアメニティ軸として位置付けられ、この市街地活性化計画の一助として一の坂川の亀山橋~安部橋(800m区間)を対象とした河川再生事業が予定されています。事業の計画に際しワークショップ等が開催され、地域の要望を踏まえた整備が予定されています。
昭和62年度手作り郷土賞に選ばれています。
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かつて新町川沿いには阿波藍を扱う藍商の蔵屋敷が建ち並んでいましたが、戦災で焼失し、戦災復興時の都市計画により川沿いにベルト状の新町川公園(約4.9ha)が整備されました。
ふるさとの川整備事業などにより、県と市が分担して川沿いの公園やプロムナードの整備が進められ、新町橋~両国橋の間では左岸に新町川水際公園(平成元年竣工)、右岸に東船場ボードウォーク、新町橋東公園、両国橋西公園からなる「しんまちボードウォーク」(平成9年竣工)が整備され、市の中心部に市民が憩える水と緑の空間が形成されています。
また、東船場ボードウォークの整備は、東船場商店街振興組合が事業主体となって県、市が協力するという形で進められ、週末にはパラソルショップが並び賑わっています。
新町川は「手作り郷土賞」や「水の郷百選」、また2011年には「日本水大賞」グランプリなど、様々な賞に選ばれています。
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成17年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→日本水大賞グランプリ 平成23年度(日本河川協会ホームページへリンク)
【新町川に関する書籍はこちら】
○川・人・街―川を活かしたまちづくり
○河川を活かしたまちづくり事例集
○都市と河川―世界の「川からの都市再生」,伊藤 一正 (著), 吉川 勝秀 (編さん) ,技報堂出版 (2008/11)
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一級河川四万十川の下流域には、幡多地方の中心地であり、経済文化の中核都市である四万十市があり、川は市街地をゆったりと南下して、土佐湾へと注ぎ込んでいます。 観光屋形船やトンボ自然公園、佐田の沈下橋などの見どころがあり、伝統的な”川漁”などの風物にもめぐまれています。また豊富な自然に育まれたくさんの水生生物がみられ、それに関わる珍しい漁法なども現存し、また四万十川を中心にしたイベントやプレイスポットも数々存在手軽に歴史と自然に親しむことができます。
水の郷百選に選定されるほか、名水百選に選ばれています。
→手作り郷土賞 平成2年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
【四万十川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
○四万十川の多様な自然環境の再生(vol.48)
○河川景観デザイン(p.384)
○四万十川 (青菁社フォトグラフィックシリーズ) ,山下 隆文 (著) ,青菁社 (2008/02)
○四万十川―清流を巡るやすらぎの旅,プラネット (著) ,メイツ出版 (2007/06)
○四万十 川がたり ,野村 春松 (著), 蟹江 節子 (著) ,山と溪谷社 (1999/09)
○四万十川の今昔とあすへの展望 ,小松 千秋 (著) ,文芸社 (1999/06) ○四万十―川漁師ものがたり ,山崎 武 (著) ,同時代社 (1993/08)
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