< カテゴリー: 関東 >
高度経済成長期には生活排水が流入し水質が非常に悪化しましたが、周辺部の下水道網の整備が進んだことや、元々湧水が多いことなどから近年は水質が大幅に改善されています。
埼玉県に位置する下流部は護岸工事も小規模なものが多いため、親水性が高く、浸水公園のとしての利用が行われています。釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。特に新座市内以北の下流では釣り客が多く、付近も住宅が密集していないので武蔵野ののどかな風景が残っています。
東京都東久留米市を貫流する上流域は両岸にサイクリングロードが整備され、散策者も多く見られます。
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古くから利根川水運で栄えた街である「佐原」は、川越市や栃木市と並んで「小江戸」と呼ばれています。
木造建築に加え土蔵や洋風建築が混在し、変化に富んだまち並みと地区の中央を小野川がゆったりと蛇行しながら流れる景観が佐原のまちの特徴となっています。佐原を縦断する小野川沿岸は、関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。「小野川舟運プロジェクト」という地域資源の活用を図っており、江戸風情が残る小野川沿岸の風景を観光遊覧船から眺めれば、徒歩とはまた違った楽しみを発見できます。
また、佐原市は水郷筑波国定公園の南の玄関として位置付けられ、あやめや花菖蒲、花ハスの水生植物園、名勝十二橋、初根川、与田浦、横利根川川など水辺の環境に恵まれています。 昭和62年度、平成17年度手作り郷土賞に選ばれています。
→都市景観大賞「美しいまちなみ賞」(国土交通省都市・地域整備局ホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成17年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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落合川は、東久留米市内を東流して黒白川に合流する延長約3.4kmの荒川水系一級河川です。この川は湧水が豊富であり、環境省等が絶滅危慎種として指定するホトケドジョウやナガ工ミクリなどが生息・生育し、その豊かな河川環境に対して多くの住民から関心を寄せられています。
湧水を水源とするこの美しい流れも、一時は周辺の開発により汚染された時期がありましたが、地域住民の主体的、かつ持続的な努力により現在の美しい姿へと再生が図られました。
平成の名水百選に選定されるほか、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)で第6位に選ばれています。
→地図はこちら
→水辺を楽しむ「落合川いこいの水辺」ページはこちら
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
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1967年頃の隅田川 (提供:東京都) |
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現在の隅田川 (提供:東京都建設局河川部) |
親水整備前の姿 (提供:東京都建設局河川部) |
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親水整備後の隅田川 (提供:東京都建設局河川部) |
戦後の隅田川は、水際を工場や倉庫が占有し、自体がドブ川化していくことで人々に敬遠される川となり、また産業や物流構造の変化によって生産の場としての活気も失っていきました。
その後、環境への熱い眼差しが廃墟化した都市の水辺に向けられ、昭和63年には「マイタウン・マイリバー整備事業」の指定を受けるなど、水辺を再生し川と融合するまちづくりが動き出し、都市生活の魅力的な場を創る取り組みが進められています。
河川の環境悪化の真っただ中にあるアジアの国々において、50 年で悪化し、改善されつつある隅田川は、アジアの先進事例と言えます。
また、江戸の水文化を甦らせた下水道整備・隅田川として、甦る水100選に選ばれています。
→隅田川ルネサンスホームページはこちら
→第4回水辺・流域再生にかかわる国際フォーラム「隅田川を中心とした河川再生」講演資料はこちら(PDF 9.8MB)
→更に詳しい情報はこちら(PDF 1,092KB)
(出典:環境に配慮した川づくり整備事例集 H18.9東京都建設局河川部)
※本記事の掲載に際し、東京都建設局河川部の許可を得ています
【隅田川再生に関する書籍はこちら】
●河川を活かしたまちづくり事例集
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
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地蔵原の水辺(左)と関が原の水辺(右) (平成20年5月 丹内道哉撮影) |
横浜市瀬谷区・泉区を南北に縦断して流れる和泉川は、「ふるさとの川整備事業」として河川環境の整備が進められ、横浜市の河川環境整備の重点河川にも位置付けられています。
河川再生を行うに当たり、1990年代前半には、和泉川流域の動植物に関する基礎調査が行われ、これら自然の生物資源を守りながら、景観、土地利用の計画が行われました。
現在、和泉川は都市河川でありながら、水辺の生態系・景観・市民の利用の視点から川の持つ多様性が再生された好事例として、河川再生に取り組む関係者の注目を集めており、2005年には「土木学会デザイン賞」で最優秀賞に選ばれました。他にも、「第1回関東のいい川づくり」(2006年度)第1位に選定されるほか昭和63年度、平成9年度手作り郷土賞に選ばれています。
→和泉川に関する「水辺を楽しむ」の記事はこちら
地蔵原の水辺
和泉川親水広場
→土木学会デザイン賞2005受賞記事はこちら(土木学会ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 昭和63年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成9年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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墨田区立花三丁目付近(昭和40年頃) |
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江東区亀戸中央公園付近(現在) |
墨田区立花六丁目付近(現在) ※上記写真出典:「環境に配慮した川づくり整備事例集」(H18.9東京都建設局河川部) |
旧中川流域は、周辺地盤が低い為、洪水を防ぐ目的から河川の水位を低下させる河川整備が行われてきました。この事業と合わせ、河川環境に配慮した川づくりが行われ、親水性の高い美しい水辺空間が再生されています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 1,228KB)
(出典:環境に配慮した川づくり整備事例集 H18.9東京都建設局河川部)
※本記事の掲載に際し、東京都建設局河川部の許可を得ています
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1970年頃の多摩川
(提供:東京都)
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再生後の多摩川
(平成17年10月 土門晋撮影)
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多摩川上流部では、奥多摩湖をはじめとする観光施設が整い、レクリエーション地域として都民の憩いの場を提供してきました。しかし、中・下流部の沿岸は、東京都・神奈川県ともに住宅地や工業用地として都市化され、1965~75 年頃の高度経済成長期に水質悪化や高水敷利用の多様化が進み、沿川の住民たちの間から秩序ある空間利用計画の必要性が叫ばれてきました。近年は、下水道普及により水質が回復するとともに、自然再生の事業が実施されています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 34KB)
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居木橋より上流を望む(昭和47年) (提供:東京都土木技術センター) |
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居木橋より上流を望む(平成20年) (平成20年8月 和田彰撮影) |
東京都を流れる目黒川流域は明治時代から都市化が進み、高度成長期には河川の水環境が著しく悪化し、水面に洗剤の泡が漂い悪臭のする状態が長く続きました。その後、下水道施設の導入や地域住民の努力などもあり、川の水質や景観は大幅に改善されました。
しかし、目黒川流域には今なお合流式下水道が多く存在し、洪水時には川から悪臭がするなど水環境の問題を抱えています。現在、目黒川では、水環境改善を目的とした下水再生水の放流(城南三河川・清流復活事業)や、高濃度酸素溶解水による水質浄化実験が行われるなど、花見が楽しめる水辺の再生を目指した各種取組みが行われています。
また、甦る水100選に選ばれています。
→>>更に詳しい情報はJRRNニュースレターNo.11(PDF 780KB)
→>>更に詳しい情報はJRRNニュースレターNo.12(PDF 262KB)
→>>環境整備に関連した目黒川緑道の記事はこちら
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巴波川は、かつて全国水質汚染ワースト2位となるほどの汚染が進んだ河川でした。 しかし、水質改善対策やふるさとの川モデル事業の適用により、清流が復活し、また舟運の再生と10万匹の鯉が群泳する快適な水環境・住環境が形成され、歴史や文化に根ざした地域の再生が実現しました。
近年、遊歩道として利用していた低水護岸の老朽化が進んだことから平成12年度から平成15年度にかけて国庫補助河川修繕事業を導入して、その修繕を行っています。 現在、巴波川は栃木市の歴史的景観を有する観光拠点の一つとして評価され、都市景観100選に選定されたほか、2003年度の「公共の色彩賞~環境色彩十選~」や2005年度の「手づくり郷土賞」で大賞にも選ばれています。
→「手づくり郷土賞」(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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玉川上水は、江戸幕府が市中の水不足を解消するために、多摩川の羽村取水堰から取水し、東京都の羽村市から新宿区四谷大木戸までを開削した延長約43kmの用水路です。清流復活事業などにより、現在も羽村取水堰から小平監視所までの約12kmが利用されています。
玉川上水は、近世初期における優れた測量技術にもとづいた長大な土木構造物であり、大都市江戸の用水供給施設として、また武蔵野台地における近世灌漑用水としても貴重な土木遺産であることから、2003年8月、国の史跡に指定されています。
→甦る水百選(国土交通省都市・地域整備局下水道部ホームページへリンク)
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