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山陰の小京都といわれる津和野に流れる津和野川では、津和野大橋を中心とする2.94kmの区間を7つのゾーンに分け、それぞれにテーマを決めて整備する「津和野川ふるさとの川整備計画」(ふるさとの川整備事業)が進められました。
であいのゾーンには、弥栄神社(やさかじんじゃ)の神事「鷺舞(さぎまい)」の像がある「津和野大橋橋詰めであいの広場」、川に開かれた庭園広場「川原の庭」などを整備しています。
まつりのゾーンには、日本五大稲荷の一つである太鼓谷稲成神社の元旦祭を始めとして、1年中伝統的な祭りの続くこの一帯で、さまざまな行事を楽しんでいただけるよう「まつりの広場」をつくっています。
→土木学会デザイン賞(社団法人土木学会ホームページへリンク)
→都市景観大賞(財団法人 都市づくりパブリックデザインセンターホームページへリンク)
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一の坂川は、流域面積10.5k㎡、流路延長5.3㎞と比較的小規模な河川です。 流域を含む旧山口市一帯は“山口ゲンジボタル発祥地”として国の天然記念物に指定され、日本で初めてホタル護岸工法が実施されました。また、一の坂川周辺は文教施設や歴史的遺構が多数存在し、ホタル鑑賞や「アートふる山口」などのイベントの中心地として多くの人々が訪れる地区となっています。その一方で、一の坂川の下流区間の一部は未改修となっており、中上流部と一体となった良好な河川環境の創出が望まれています。
山口市では、一の坂川周辺を対象として“中心市街地活性化計画”(再開発事業)を策定中です。一の坂川はアメニティ軸として位置付けられ、この市街地活性化計画の一助として一の坂川の亀山橋~安部橋(800m区間)を対象とした河川再生事業が予定されています。事業の計画に際しワークショップ等が開催され、地域の要望を踏まえた整備が予定されています。
昭和62年度手作り郷土賞に選ばれています。
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広島市内を流れる太田川では、平成15年1月に国・県・市の三者で「水の都ひろしま」構想を策定し、戦後増やしてきた河岸緑地をベースに、「水の都」再生に向けた先進的な試みが行われています。この構想では、「つかう」「つくる」「つなぐ」の三つの柱を掲げ、水辺の利用に関する様々な社会実験により先導することや、市民・企業・行政が協働で取り組むことを基本に水辺再生活動が実施されています。
→「RIVER FRONT vol.54 水の都ひろしまの再生について」はこちら
→「太田川再生プロジェクト検討委員会」ホームページはこちら
【太田川再生に関する書籍はこちら】
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
●日本の水郷・水都(2006.3)
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松江堀川は、一級河川北田川、北堀川、四十間川、城山西堀川、京橋川、上追子、及び準用河川の城山内堀川、米子川、田町川の9 河川を含む流域12 平方キロメートルの斐伊川水系河川の総称です。
松江堀川は、史跡松江城や武家屋敷などとともに松江観光の中心地をなし、ふるさとの川モデル事業(現ふるさとの川整備事業)や清流ルネッサンス事業などにより環境が改善され、水都松江のシンボルとして多くの観光客で賑わっています。また平成9年度からは、松江城の堀川を周遊する堀川遊覧船「ぐるっと松江堀川めぐり」が開業し、水都松江の風情を楽しめることから、県内外を問わず多くの観光客で賑わっています。
甦る水百選や水と緑の文化を育む水の郷100選に選ばれています。
→甦る水百選(国土交通省都市・地域整備局下水道部ホームページ)
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藍場川は、城下町のたたずまいを色濃く残す平安古・江向・川島の武家屋敷地域を縫うように東西に流れる、延長2.6km、幅員4mの小河川です。川端には藩営の藍場ができ、川が一藍色に染まったことから、いつのまにか藍場川と呼ばれるようになりました。 元来は農業用水や生活用水として利用されていた藍場川ですが、江戸時代中期に川舟が通れるように開削され、薪や炭などの運搬にも利用されるようになりました。
萩市ではこの運河及び周辺を「萩市歴史的景観保存地区」に指定し、現在でも、かんがい用水、防火用水、生活用水として利用され、官民連携の下、景観、環境保全(藍場川修景事業)がなされており、城下町・萩の観光スポットとして市民生活になくてはならない疏水となっています。
疏水百選に選定されるほか、昭和63年度手作り郷土賞に選ばれています。
→疏水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
→「手づくり郷土賞」(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
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「山陰の小京都」とも呼ばれている津和野町は、美しい町並みと町の中心を流れる津和野川に群遊する鯉で知られ、古くから良質の水の産地として有名で、町中には湧き水を利用した造り酒屋が軒を並べています。
町並の修景事業により、町の至るところに菖蒲が植えられた水路が張りめぐらされ、その水を利用して古くから多くの家庭で鯉が飼われています。また、住民が用水から水を引き自家用に水を利用する光景が現在も見ることができます。
津和野の水路群は、2002年度土木学会デザイン賞に選定されるほか、平成18年度都市景観賞に選ばれています。
→土木学会デザイン賞(社団法人土木学会ホームページへリンク)
→都市景観大賞(財団法人 都市づくりパブリックデザインセンターホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
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宍道湖は島根県東部に位置し、中海とともに日本の代表的な汽水湖として知られており、その豊かな自然と優れた景観は漁業や観光・レクリエーションなどに利用されています。
しかしながら、周辺流域の社会経済活動の発展や生活様式の変化に伴い、水環境を取り巻く状況は厳しく、その水質保全は重要な課題となっています。
このため、水質を保全するために「湖沼水質保全計画」が策定され、各種の水質浄化対策が総合的に推進されているほか、自然再生事業などを通して、産・官・学・民や地元小学生との協働によるヨシ植栽などの活動が進められ、流域からの汚濁負荷量は着実に減少してきています。
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西川用水とその支流の枝川用水は、旭川より旭川合同用水として取水され、岡山市中心部を南下したのち、市南部にひろがる水田の灌漑用水の役割を果たしています。これらの用水の両岸は、水路両脇の散策道、東屋、水路上回廊など、親水公園としての整備が進められ、市民の散歩道としても親しまれています。
西川緑道では、分水してホタル水路を創ったり、水車を利用したからくり人形を設置したり、またカスケードや水上テラスを配置したりと様々な仕掛けを楽しむことができます。また、枝川緑道では、岡山産の石材を日本庭園風に配置するなど、落ち着いた空間を演出しています。
なお、西川用水は疏水百選に選ばれています。
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倉敷川は、高梁川から取水される倉敷用水を水源とし児島湖に流入する2級河川です。
自然が少なくなった都市部に身近な水辺を取り戻すため、市街地中心部を流れる倉敷川は、昭和62年にふるさとの川モデル事業(現ふるさとの川整備事業)の指定を受け、親水広場である「賑わいの広場」などの整備が行われました。また、「レッドデータブック」(環境省編)の絶滅危惧Ⅱ類であるミズアオイの自生地なども保全されています。
さらに、倉敷川沿いの児島由加地区や尾原地区では、水質の保全とホタルなどの水生生物の生息環境の保全を目的として自然石による水路整備が行われました。
甦る水百選に選ばれています。
→甦る水百選(国土交通省都市・地域整備局下水道部ホームページへリンク)
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山口市を流れる椹野川の河口域には、西瀬戸内地域有数の広大な干潟が広がり、また渡り鳥の飛来地ともなっており、日本の重要湿地500に選ばれています。
しかし、上中流域からの浮泥流入や、生活排水対策の遅れ等により、カキ殻の堆積、泥浜干潟の拡大、魚・カニ・野鳥などの生物量の減少減少を招き、干潟生態系の改変・改質が問題となっています。
このため、産学公の連携・協働した「やまぐちの豊かな流域づくり構想(椹野川モデル)」が平成15年3月に策定され、現在は、干潟の再生やアマモ場の造成等の試験、また野鳥調査や海浜清掃等が行われ、椹野川河口域・干潟自然再生協議会などの関係主体が連携した干潟再生活動が進められています。
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