金山川の再生事例(山形県・金山町)
金山川は、天正年間(1580年ごろ)に開削され、最初は城下村落の農業用水として、次いで近世宿場集落の農業および生活用水として利用されてきました。
しかし、老朽化が進み漏水が激しくなったため、昭和48年に採択された「農村総合整備モデル事業」として、昭和52年から58年にかけて総延長 2,564mの水路改修が行われました。
この事業では、本水路に沿って遊歩道が設けられ、沿道には桜が植樹されるなど自然公園的な要素を備えた整備がなされています。また、水路本体は従来のコンクリート造りではなく雑割石が用いられているとともに、河川の美化に対する啓蒙普及活動のため昭和48年から錦鯉が放流され、町の景観施策のシンボルとなっています。
さらに、「金山町街並み景観条例」に基づき「街並みづくり百年運動」が進められ、地域風土や地場材、在来工法を活かした「居住環境」を構築し、百年かけて美しい街並みを形成する創造型のまちづくりが進められています。
なお、金山大堰は疏水百選に選ばれています。
→疏水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
【金山川に関する書籍はこちら】
川・人・街―川を活かしたまちづくり
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
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