「一県一川」として名高い山形県の最上川は、江戸時代から内陸の重要な交通路として賑わっていましたが、鉄道の発達とともに舟運が衰退しました。
現在、大江町では、最上川水辺プラザとして「最上川を軸とした人と自然と文化の交流」をテーマに舟運の復元を目指した親水空間(船着場:親水護岸)整備が行われています。
また平成18年からは、「最上川舟運の港町にぎわい再生プロジェクト事業(地域再生マネージャー事業)」として、舟運を観光の目玉にしたまちづくりが進められています。
【最上川再生に関する書籍はこちら】
○最上川舟運と山形文化, 横山 昭男, 東北出版企画 (2007/01)
○川と地域再生―利根川と最上川流域の町の再生,佐藤 寛 (著), 米田 富太郎 (著), 中央学院大学社会システム研究所 (編集) ,丸善プラネット (2007/05)
○最上川と羽州浜街道 (街道の日本史) ,横山 昭男 (編集) ,吉川弘文館 (2001/06)
○日本の川―自然と民俗〈3〉,建設省, 北海道開発庁 ,新公論社 (1989/10)
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阿賀川は、平成14年の2度にわたる台風により河岸決壊や漏水等の被害を受け、全川に渡り9地区15か所で災害復旧工事が行われました。
その際、環境への影響が予想されたため、有識者等からなる環境アドバイザーの指導・助言を受けながら、災害復旧事業及び河川改修事業を実施し、湧水やワンド、多くの瀬、淵が存在する良好な水環境や広大な河原を極力改変せず、魚類や河原植物の生息環境の保全が図られています。
また、事業実施後も環境モニタリング調査を行い、多自然川づくりの充実を図っています。
→RIVER FRONT 阿賀川における多自然型川づくりの事例(2006/Vol.55)
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湯沢市に位置する雄物川上流部の大久保頭首工は、湯沢・雄勝地方の穀倉地帯を支える農業用の取水施設として利用されてきましたが、「固定堰」のためゲート開閉ができず、洪水発生時は堰上げにより水位が上昇し、氾濫被害が発生していました。また、片側魚道・河床低下により魚類が迷走し遡上できず、さらに、河床の低下、低水路幅の縮小、砂州植生の樹林化が進行し、礫河原が存在する雄物川の環境が失われつつありました。
そこで、「特定構造物改築事業」により大久保堰の改築が行われ、雄物川が本来有する瀬・淵、砂州が連続した河床環境等のダイナミズムの復元による河川環境が回復しています。また、両岸への魚道整備により、あらゆる魚種が遡上可能となるよう配慮されています。
→RIVER FRONT 雄物川の多様な自然環境の再生(2003/Vol.48 )
→リバーフロント研究所報告 雄物川における河川のダイナミズムと河川環境の回復に向けて
→リバーフロント研究所報告 雄物川における河川のダイナミズムと河川環境の回復に向けて(第2報)
【雄物川に関する書籍はこちら】
雄物川と羽州街道 (街道の日本史),国安 寛 (編集) ,吉川弘文館 (2001/03)
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砂鉄川は、平成14年の台風で氾濫を起こし、北上川合流部付近では甚大な洪水被害が発生したため、合流部付近の蛇行部は直線河道に改修されました。
しかし、このショートカット区間の魚類数が自然河岸区間と比べ著しく減少したことを受け多自然型川づくり事業が始まり、流速や照度を低減させる木杭群を設置するなど、魚類の生息環境を考慮した水際域が修復され環境改善が図られつつあります。
→RIVER FRONT 砂鉄川の多様な自然環境の再生(2003/Vol.48 )
→砂鉄川流域ウォータープラン(環境省)
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