勢田川の再生事例(三重県・伊勢市)
勢田川は、伊勢市の中央を南西がら北東に流れる小河川で、河口部において五十鈴川と合流し、伊勢湾に注ぐ典型的な都市河川です。
昭和49年の勢田川氾濫を契機に、勢田川の改修計画が持ち上がり、河崎地区からは約90戸が立ち退きの対象となりました。この計画に反対し立ち上がった住民は、立ち退きの伴わない対案の検討過程において、外部より訪れた人々から町並みの素晴らしさを指摘され、自分たちの街を再発見することとなりました。そして、昭和54年に「伊勢河崎の歴史と文化を育てる会」が発足し、町並み保存運動が進んでいくこととなりました。
勢田川改修事業が進展していく中で、伊勢市は、市民参加型による「都市マスタ-プラン」の中で河崎地区を「歴史文化交流拠点」として新たな都市形成の骨格地域と位置づけました。また勢田川を「歴史観光交流軸」と位置づけ、親水性の高い情緒あふれる空間形成に努めることとしました。こうした取り組みの結果、河崎地区のまちなみ保存は、市民と行政の協働によるまちづくりへと発展しております。
By JRRN事務局 | カテゴリー: 近畿 | コメント(0) | トラックバック(0)
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