Asian River Restoration Network (ARRN)

アジア諸国における河川再生に関する情報交換を目的とした組織として、2006年11月ARRNが設立されました。日本におけるARRNの活動は、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)が担います。

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国内事例

< カテゴリー: 地域のにぎわい >

道頓堀川の再生事例(大阪府・大阪市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 道頓堀ページはこちら(PDF872KB)


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再生事業前の道頓堀川
(出典:リバーフロント整備センター)
現在の道頓堀川
(平成21年2月 橋本将明撮影)


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現在の道頓堀川(平成18年6月 伊藤将文撮影)


 大阪を代表する河川である道頓堀川では、「水の都・大阪」再生の一環として、河川環境整備事業等により、水を身近に感じられる空間としての遊歩道の整備や、水質浄化・防潮機能・閘門機能を併せ持つ水門の整備により、周辺地域一体の水辺環境整備が行われています。 河川再生事業第一号です。


→「RIVER FRONT vol.51 水の都大阪の再生」はこちら


→「とんぼりリバーウォーク」ホームページはこちら


→「大阪市ホームページ 道頓堀川の水辺整備」はこちら


【道頓堀川再生に関する書籍はこちら】    
河川を活かしたまちづくり事例集

円山川の自然再生事例(兵庫県・豊岡市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 円山川ページはこちら(PDF889KB)


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円山川周辺の水田魚道(平成16年11月 佐合純造撮影)


 円山川流域では、農地整備や森林開発、また宅地開発などにより生物の生息・生育環境が変化し、なかでもコウノトリは、昭和46年を境にこの地域で見ることができなくなりました。
 現在、豊岡市にある県立コウノトリの郷公園では、国内で野生種が絶滅したコウノトリの飼育下での保護増殖を進めており、コウノトリの野生復帰の節目となる試験放鳥も4年目を迎えています。また、コウノトリ等の多様な生き物が生息できる環境整備の一環として、河川及び水辺環境の再生(自然再生事業)も行われています。


→RIVER FRONT 円山川流域の自然再生について(2005/Vol.53)
→RIVER FRONT 円山川流域の豊岡盆地を中心とした多様な自然環境の再生
→リバーフロント研究所報告 自然再生事業と緊急治水対策事業を踏まえた川づくり(円山川水系出石川)

津和野川の再生事例(島根県・津和野町)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 津和野川ページはこちら(PDF841KB)


 山陰の小京都といわれる津和野に流れる津和野川では、津和野大橋を中心とする2.94kmの区間を7つのゾーンに分け、それぞれにテーマを決めて整備する「津和野川ふるさとの川整備計画」(ふるさとの川整備事業)が進められました。
 であいのゾーンには、弥栄神社(やさかじんじゃ)の神事「鷺舞(さぎまい)」の像がある「津和野大橋橋詰めであいの広場」、川に開かれた庭園広場「川原の庭」などを整備しています。
 まつりのゾーンには、日本五大稲荷の一つである太鼓谷稲成神社の元旦祭を始めとして、1年中伝統的な祭りの続くこの一帯で、さまざまな行事を楽しんでいただけるよう「まつりの広場」をつくっています。


→土木学会デザイン賞(社団法人土木学会ホームページへリンク)
→都市景観大賞(財団法人 都市づくりパブリックデザインセンターホームページへリンク)

一の坂川の再生事例(山口県・山口市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 一の坂川ページはこちら(PDF933KB)


 一の坂川は、流域面積10.5k㎡、流路延長5.3㎞と比較的小規模な河川です。  流域を含む旧山口市一帯は“山口ゲンジボタル発祥地”として国の天然記念物に指定され、日本で初めてホタル護岸工法が実施されました。また、一の坂川周辺は文教施設や歴史的遺構が多数存在し、ホタル鑑賞や「アートふる山口」などのイベントの中心地として多くの人々が訪れる地区となっています。その一方で、一の坂川の下流区間の一部は未改修となっており、中上流部と一体となった良好な河川環境の創出が望まれています。
 山口市では、一の坂川周辺を対象として“中心市街地活性化計画”(再開発事業)を策定中です。一の坂川はアメニティ軸として位置付けられ、この市街地活性化計画の一助として一の坂川の亀山橋~安部橋(800m区間)を対象とした河川再生事業が予定されています。事業の計画に際しワークショップ等が開催され、地域の要望を踏まえた整備が予定されています。
 昭和62年度手作り郷土賞に選ばれています。

新町川の再生事例(徳島県・徳島市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 新町川ページはこちら(PDF841KB)


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新町川と船着場(平成18年10月 佐合純造撮影)


 かつて新町川沿いには阿波藍を扱う藍商の蔵屋敷が建ち並んでいましたが、戦災で焼失し、戦災復興時の都市計画により川沿いにベルト状の新町川公園(約4.9ha)が整備されました。
 ふるさとの川整備事業などにより、県と市が分担して川沿いの公園やプロムナードの整備が進められ、新町橋~両国橋の間では左岸に新町川水際公園(平成元年竣工)、右岸に東船場ボードウォーク、新町橋東公園、両国橋西公園からなる「しんまちボードウォーク」(平成9年竣工)が整備され、市の中心部に市民が憩える水と緑の空間が形成されています。
 また、東船場ボードウォークの整備は、東船場商店街振興組合が事業主体となって県、市が協力するという形で進められ、週末にはパラソルショップが並び賑わっています。
 新町川は「手作り郷土賞」や「水の郷百選」、また2011年には「日本水大賞」グランプリなど、様々な賞に選ばれています。


→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成17年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→日本水大賞グランプリ 平成23年度(日本河川協会ホームページへリンク)

【新町川に関する書籍はこちら】
○川・人・街―川を活かしたまちづくり
○河川を活かしたまちづくり事例集
○都市と河川―世界の「川からの都市再生」,伊藤 一正 (著), 吉川 勝秀 (編さん) ,技報堂出版 (2008/11)

小田川の再生事例(愛媛県・五十崎町)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 小田川ページはこちら(PDF830KB)


 肱川の支流である小田川は、四百年の伝統を誇る大凧合戦の舞台として知られるほか、流域では清流を利用した手すき和紙が産出されるなど伝統文化発祥の地でもあります。  この小田川を中心としたまちづくりの一環として、良好な水辺空間を形成するため、平成元年から平成8年度までふるさとの川モデル事業(現ふるさとの川整備事業)で河川敷の整備を行いました。
 低水護岸に転石を配置し、背後にワンドを創出するとともに、覆土により、ワンドから陸域へのなめらかな連続した移行帯を施工し、自然な水際線を創出しています。


【小田川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくる ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅰ)
○多自然型川づくり_実施事例Ⅱ,国土交通省河川局治水課,制作㈶リバーフロント整備センター

紫川の再生事例(福岡県・北九州市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 紫川ページはこちら(PDF938KB)


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現在の紫川(平成20年5月 永井儀男撮影)

 

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現在の紫川(平成18年5月 佐合純造撮影)


 紫川は、かつては河口近くで川幅が、急に狭くなっており、下流部で水害が起きやすい状況であったため、昭和28年の大出水を契機として、昭和44年から河川改修事業により護岸掘削等を施工してきました。
 現在では、マイタウン・マイリバー整備事業の導入により、河川|を含めた都市基盤整備と周辺市街地の一体的整備が進められています。
 紫川マイタウン・マイリバー整備事業は、ルネッサンス構想が目指す21世紀に向けた新しいまちづくりを実現する事業として重要なウェイトを占めており、安全で安心できる河川空間の創造、生き物にやさしい自然豊かな水辺の保全・創出、人々が水辺に集い、交流を図れる水辺の保全・創出を図っています。
 また、手作り郷土賞では室町大橋「火の橋」(平成4年度)、中の橋「太陽の橋」(5年度)、紫川大橋「海の橋」(6年度)、州浜ひろば(10年度)が受賞しています。また、甦る水百選、平成19年度 都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞しました。


→「RIVER FRONT vol.51 紫川 景観に配慮した川づくり」はこちら


→「国土交通省 平成19年度 美しいまちなみ大賞」はこちら


→「北九州市ホームページ  紫川マイタウン・マイリバー整備事業」はこちら


→「紫江’S 水環境館」の紹介資料(水辺のミュージアム)はこちら


【紫川再生に関する書籍はこちら】    
河川を活かしたまちづくり事例集    
川・人・街―川を活かしたまちづくり

板櫃川の再生事例(福岡県・北九州市)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 板櫃川ページはこちら(PDF804KB)


 板櫃川は、北九州市八幡東区を流れる都市河川です。平成9 年に自然環境を生かしたまちづくり計画により、板櫃川を中心とした住宅、道路、公園等が一体となった整備が進められました。また、「水辺の楽校プロジェクト」の登録を受け、平成10年7月には、「板櫃川水辺の楽校推進協議会」を立ち上げ、市民と行政の協働による川づくりが行われました。「水辺の楽校」は、平成22年度に「土木学会デザイン賞(奨励賞)」、平成20年度「手づくり郷土賞」を受賞しています。

松浦川の自然再生事例(佐賀県)

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2011年発刊『よみがえる川~河川再生事例集』 松浦川ページはこちら(PDF840KB)


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松浦川アザメの瀬(平成20年4月 丹内道哉撮影)

 

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アザメの瀬で元気に遊ぶ子供たち(平成20年4月 丹内道哉撮影)


 佐賀県松浦郡を流れる松浦川の「アザミの瀬」では、古くから洪水被害に悩まされてきました。そこで、この地域では、堤防に代わる洪水対策として遊水方式が取り入れられ、貴重な河川環境に生物を取り戻し、人と生物のふれあいを再生する住民参加型の事業が進められています。伝統の漁法やこどもたちの川遊びが蘇るなど、人と自然のつながりの再生(松浦川アザメの瀬自然再生事業)が実現しています。


→RIVER FRONT 松浦川「アザメの瀬地区自然再生計画」の紹介(2003/Vol.48)
→自然再生事業 国内事例3 松浦川はこちら((㈶)リバーフロント整備センターホームページへリンク)

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国内事例

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