< カテゴリー: 東北 >
雪谷川は、平成11年の豪雨によって全域で氾濫し、特に軽米町では、住宅被害が町全体の2割近くに及ぶなど、被害総額240億円を越える大災害となりました。
そこで河川災害復旧助成事業が導入され、現河川を取り込んで多様な河川環境を保全するとともに、多自然型川づくり事業によって魚や底生生物が自由に移動できるよう改良復旧が行われました。
現在では、環境ブロックを含む改修区間の植生は、施工後2年程度で概ね回復し、河川環境が良好に保全・復元されています。また、地域住民が主体となった河川愛護活動が盛んに行われています。
→RIVER FRONT 雪谷川における多自然型川づくりの事例(2006/Vol.55)
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小牧川は、都市化により水質が悪化し、平成8年から平成11年には「山形県内の最も汚れた川」に選ばれるなど、深刻な水環境悪化に悩まされてきました。
そうした中、地域住民が主体となり「酒田市小牧川をきれいにする会」が設立され、熱心な浄化活動が展開されています。また、小牧川やすらぎの川整備事業や小牧川水質改善流域再生行動計画を実施し、既存の農業用水及び農業用施設を水辺環境の改善に活用する取組みとして、全国で初めて農業用水の排出先を変えることにより、最上川から小牧川への浄化用水(環境用水)を導水する事業が平成19年度より本格的に始まり、「ほたるに逢える小牧川」を目標に水質改善が図られています。
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六郷堀・七郷堀は、名取川水系広瀬川の水を仙台市東部の田園地帯に供給する重要な農業用水路です。この水路は江戸時代に開削され、かつては伊達政宗公の晩年の邸宅として築造された若林城の濠にも活用されるなど、古くから農業用水、防災用水、生活用水として重要な幹線水路でした。しかし、都市化の進展により、一部は暗きょとなり、またごみの投棄や生活排水の流入などで水環境が極めて悪化しました。
そこで、仙台市が中心となり、水辺の空間と水環境の改善を目的に、非かんがい期においても可能な限り通水するための「非かんがい期試験通水」(六郷堀・七郷堀通水事業)が平成11年度より始まりました。この取組みは、平成18年3月に地域の水環境の改善を目指した「環境用水」として河川法上に制度化されました。なお、七郷堀は疏水百選にも選ばれています。
→疎水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
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山形県を流れ日本海に注ぐ赤川では、床止工による移動阻害や生息環境として貴重な淵の消失により、サクラマスをはじめとする回遊魚の減少が問題となっています。また、ハリエンジュ等による樹林化に伴い、砂州面積の減少や水際部の縮小など、赤川らしい河川景観が喪失しました。
そこで、魚道の整備やハリエンジュの駆除試験の実施など、河川の連続性の確保や河原環境の保全・創出を図り、赤川本来の自然に再生することを目指した自然再生事業が実施されています。
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名取川支川の広瀬川は、市民の憩いの場として年間を通じて親しまれ、8月には「灯籠流し」や花火大会も実施され、「杜と水の都”仙台”」の象徴となっています。
仙台市街地は、藩政時代、生活用水や農業用水として市民生活を支えるために、名取川・広瀬川から導水するために建設された堀や水路が今も残っています。この水路も、都市化による生活排水の流入や水利用形態の変化によって水環境が悪化していましたが、昭和49年に「広瀬川の清流を守る条例」を制定し、市民との協働により水質浄化や景観・自然環境の保全に取り組み、川を軸とした”まちづくり”として、修繕事業などの取組みが注目されています。加えて、堀を活用した広瀬川への環境用水の導水も行われています。
こうした取組みの結果、広瀬川は「21世紀に残したい日本の自然100選」や「名水100選」「日本の音風景百選」に選ばれるなど高い評価を受け、今日では全国的に名を知られる、市民共有の貴重な財産となっております。
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
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谷津田(やんた)川は、福島県西郷村の山地部に源を発し、阿武隈川に合流する一級河川で、白河市街南部を東西に貫流しています。
ふるさとの川整備事業に指定された後は、治水を目的とした河川整備に加え、まちづくりの観点から河川周辺の環境整備が図られています。
谷津田川は、平成10年8月の集中豪雨で大きな被害を受け、河川激甚災害特別緊急事業が進めらましたが、「ふるさとの川整備事業」として「歴史と情緒あふれる清流・谷津田川」をテーマとした河川整備が進められた結果、地域の活性化と自然環境の保全が実現しています。
→全建賞 堀川・谷津田川河川激甚災害対策特別緊急事業(社団法人全日本建設技術協会ホームページへリンク)
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真野川は、相馬郡飯舘村の三郷森山に発し、大日川、上真野川等の支川を合わせ、鹿島町中心部を貫流して太平洋に注ぐ二級河川です。
真野川水辺空間整備事業では、「河川の豊かな自然環境を保全、共生する水辺空間を創出する」をテーマに、安全で快適かつ桜の名所としての地域のシンボルとなる水辺空間の整備が進められ、流域最大の財産である豊かな自然環境を保全し、住民が自然を身近に感じふれあうことのできる川づくりを目指しています。
また、まちづくりでは、鹿島市街地の近くを流れる真野川を地域資源の中心と位置付け、イベントスペース等多目的に使用できるような広場の整地工事を実施しています。
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安達太良川は、安達太良連峰和尚山を水源として本宮町を横断して阿武隈川に合流する全長約7kmの河川です。
本宮市では、1989年にふるさと創生事業が決定され、みずいろ公園建設事業、緑化推進事業などにより、水と自由に親しみ遊べるように安達太良川と阿武隈川の合流地点一帯を整備した親水公園が整備されました。
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指首野川は、最上川水系に属する一級河川で、新庄市の中心市街地を流れることから最上地域の歴史、文化を写す河川でもあります。
三本橋下流の1,200m区間が「ふるさとの川整備事業」に指定され、「新庄の歴史を学び、水辺の自然とたわむれる指首野川」をテーマとして、生態系に配慮し歴史的風土と調和した河川景観を創出し、コミュニケーションの場としての親水性に配慮した整備が行われています。
また、この区間においてイバラトミヨが確認されていることから、その生息環境に配慮した河川整備が実施されています。
→ふるさとの川 指首野川基幹河川改修事業 指首野川はこちら(山形県ホームページへリンク)
【指首野川に関する書籍はこちら】
ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
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久慈川は、源を茨城県の最高峰八溝山に発し、福島・茨城両県の山々の間を流れ、日立市久慈町の南方で太平洋に注いでいる一級河川です。
塙町内の久慈川堤防を利用した自転車道には桜並木が全長1.5km、また河川内には「まちの誇り久慈川の伝承」をテーマとした「自然生態系保存ゾーン」「久慈川コミュニティシンボルゾーン」「ふるさとやすらぎ自然ゾーン」がふるさとの川整備事業により久慈川自然公園として整備されています。また、国道118号の「道の駅」として地場産品を集めた「農林水産物直売所」等の整備を合わせ、川と道路が連携した交流拠点を実現しています。
【久慈川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
○北関東川紀行 (1) (北関東川紀行 1),栗村 芳実, 東 敏雄,随想舎 (2007/04)
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