< カテゴリー: 東北 >
雄物川支川である玉川は、全国花火競技大会で知られる大仙市(旧:大曲市)の北西部に位置しています。これまで市によって運動広場や住民憩いの広場が整備され、グランドゴルフや野球等、各種スポーツ大会の会場となっています。
平成16年に市教育委員会、市役所、小中学校PTA、NPO、河川管理者等により発足した「大曲地区子どもの水辺協議会」が「子どもの水辺」の登録を行い、雄物川支川玉川に位置する玉川地区の良好な自然環境及び河川空間を活かし、「水辺の楽校」として散策路や親水護岸、アクセス坂路等を整備しています。
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
子吉川は、秋田県南部の日本海側に位置し、その源を秋田・山形県境にそびえる鳥海山に発し、由利本荘市において石沢川、芋川を合わせて日本海に注ぐ一級河川です。
由利本荘市は北前船の寄港地の1つであり、羽州浜街道、本荘街道、矢島街道が交差する交通の要所でもあったために開けた町として発展しましたが、現在では中心市街地の衰退が顕著であり、人口減や高齢人口割合の増加の問題を抱えています。
こうした中、子吉川癒しの川整備事業として、河川の環境整備や良好な水質の維持が図られるとともに、子吉川友水公園整備事業により河川空間を利用した公園整備、堤防を利用した桜づつみモデル事業等が進められています。
【子吉川に関する書籍はこちら】
癒しの川―実践・子吉川の川づくり,「子吉川・癒しの川」制作実行委員会 ,無明舎出版 (2003/10)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
横手川は、横手市中心市街地を流れるまちのシンボル河川であり、市街地の中心部約1.3kmの区間は昭和62年度にふるさとの川モデル事業(現ふるさとの川整備事業)の指定を受けました。
川と人々とのより強く豊かな結びつきをめざした川と町と人づくりをすすめることをテーマに、景観に配慮した自然石の護岸、せせらぎ水路の整備、お祭り広場など、沿川の市街地や景観に配慮した整備が進められました。
【横手川に関する書籍はこちら】
○河川を活かしたまちづくり事例集Ⅱ
○ふるさとの川をつくる ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅰ)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
荒川は、奥羽山脈の東吾妻山・一切経山・鉄山等の山々を水源として丘陵地を深くえぐりながら流れ、途中で西鴉川・東鴉川・塩の川などの小さな支川と合流して地蔵原堰堤に至ります。ここから下流は半径約8kmもの扇状地を流れ、支川の須川と合流して福島市街地の南部で阿武隈川に合流しています。
古くから沿川地域と深く密接に関わってきた荒川は、水防林や霞堤といった歴史的・景観的にも貴重である治水施設や、あづま総合運動公園や四季の里といったスポーツ・レクリエーション施設が沿川に立地する等、自然環境、景観、歴史、利用等、様々な観点において、地域の貴重な財産になっています。
ふるさとの川整備事業では、荒川および沿川が有する良好な環境・資源を後世に残し、福島市民に真に愛される「ふるさとの川」としていくことを目指し進められました。
→ふるさとの川・荒川整備計画はこちら(国土交通省ホームページへリンク)
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
【荒川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
○河川景観デザイン(p.248)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
盛岡市中心部を流れる中津川と北上川では、2009年より「盛岡地区かわまちづくり事業」が着手され、中津川とその支流に架かる橋をきれいにする「中津川橋洗い」に取り組むともに、激減した「カジカ」を復活させるため、枯れたツルヨシの刈り取り等に取り組んでいます。
さらに、かつて農業用水として取水利用されていた山岸の用水路は、現在は住宅地内を流れるせせらぎ水路として親水環境の整備がなされ、市民の憩いの場となっています。 なお、平成の名水百選にも選定されています。
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
【中津川に関する書籍はこちら】
河川景観デザイン(p.368)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
会津若松市内には、湯川右岸側の戸の口堰と雁堰、左岸側の門田堰から始まる大規模な水路網が形成されています。その歴史は古く、水路の水は多様に利用されていましたが、今では市街地の水路はほとんど暗渠化され、水質悪化が問題となっています。
しかし、水環境整備事業等により水辺再生にむけて水路の活用が図られ、戸の口堰は灌漑用水のみならず上水道や発電用水としても利用されています。また、門田堰は灌漑用水としての利用に加え、洗い場や庭の池への水の引き込みなど、生活用水に活用されています。
【会津若松の水路に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
大内宿は、会津若松と日光を結ぶ街道沿いの宿場町で、明治17年に現在の日光街道が開通後は日光街道の外れに位置し、昭和40年頃まで昔のままの生活が営まれていました。昭和56年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されてからは、「元気ふくしま、地域づくり・交流促進事業」等によって、観光を中心としたまちづくりが進められ、今では会津地方屈指の観光地となっています。
大内宿では集落の中央を道路が通り、その両側を水路が流れています。水路の水は清澄であり、整然と軒を並べる茅葺屋根の民家と水路は、周辺の自然と一体となった美しい山里の風景を今に伝えています。
→大内宿の自然用水はこちら(環境省ホームページへリンク)
【大内宿に関する書籍はこちら】
○暮らしを潤す身近な水路
○大内宿,大塚 實 (著) ,歴史春秋社 (1998/05)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
金山川は、天正年間(1580年ごろ)に開削され、最初は城下村落の農業用水として、次いで近世宿場集落の農業および生活用水として利用されてきました。
しかし、老朽化が進み漏水が激しくなったため、昭和48年に採択された「農村総合整備モデル事業」として、昭和52年から58年にかけて総延長 2,564mの水路改修が行われました。
この事業では、本水路に沿って遊歩道が設けられ、沿道には桜が植樹されるなど自然公園的な要素を備えた整備がなされています。また、水路本体は従来のコンクリート造りではなく雑割石が用いられているとともに、河川の美化に対する啓蒙普及活動のため昭和48年から錦鯉が放流され、町の景観施策のシンボルとなっています。
さらに、「金山町街並み景観条例」に基づき「街並みづくり百年運動」が進められ、地域風土や地場材、在来工法を活かした「居住環境」を構築し、百年かけて美しい街並みを形成する創造型のまちづくりが進められています。
なお、金山大堰は疏水百選に選ばれています。
→疏水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
【金山川に関する書籍はこちら】
川・人・街―川を活かしたまちづくり
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
山形市内にある農業用水路「五堰」は、笹堰・御殿堰・八ヶ郷堰・宮町堰・双月堰の五つの堰の総称で、総延長は115kmあり、市街地に残る農地と下流域の農地を潤す用水として重要な役割を担っていました。
しかし、コンクリート水路等への改修により、暗渠化されたり蓋を掛けられ、昔の石積水路が完全な形で残存するのはわずか8kmとなりました。
そこで、地域用水機能増進事業や地域用水環境整備事業により、山形市の歴史的財産である山形五堰を親水・景観・歴史・生態系に配慮した憩いの場所として提供するため改修整備が行われています。
なお、山形五堰は疏水百選に選ばれています。
→疎水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
【山形五堰に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
六郷湧水群は、奥羽山脈で涵養された地下水が、扇状地で湧き出るもので、六郷町内に78箇所の湧水が分布しています。現在も湧水は町の人々の飲料水であり、スイカや飲み物を冷やしたり野菜を洗うなど生活の一部として大切に使われ、地下水脈に配慮した下水道整備が行なわれるなど、行政と住民が協力して湧水の保全に取組んでいます。
また、地域再生計画(「しずのまち」美郷町六郷湧水群再生計画)に基づき、公共下水道や浄化槽の設置を推し進めています。
六郷地区の六郷湧水群は昭和60 年に環境庁から「名水百選」に選定され、平成7年には国土庁の「水の郷百選」に認定されました。また、甦る水百選や水源の森百選にも認定され、現在「水の四冠王」となっています。
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
【六郷湧水群に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)