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新千歳空港のすぐ横を流れる美々川が注ぐウトナイ湖は、平成3年にラムサール条約に登録され、湖の周辺には、原野や湿原など豊かな自然環境が形成されています。
また、ハクチョウなど渡り鳥の集団飛来地として、野生動植物の宝庫となっています。
しかしながら、流域周辺の土地開発により、美々川の湧水量減少や周辺環境の乾燥化、湧水水質の悪化、湿原面積の減少、湖岸の樹林化などが進み、貴重な自然環境や生態系が喪失しつつあります。
現在、美々川の湧水量の回復と湧水水質の改善、流速と河道の回復、ウトナイ湖周辺の湿地環境の回復を柱に、かつての美々川やウトナイ湖の姿を目指す自然再生事業がすすめられています。
→RIVER FRONT ウトナイ湖・美々川の湿地再生(2003/Vol.48 )
→リバーフロント研究所報告 美々川自然再生計画の取り組みについて(2003/Vol.48 )
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石狩平野は、明治以降の治水事業や農地開発などにより広大な農業地帯へと変わりました。この結果、流域の低平地に広がっていた湿原や河川沿いの樹林が消失し、河川の姿は単調化するとともに、生物の生息環境も著しく低下しました。
こうした石狩川の失われた河川環境を改善することを目的として、河岸の多様化を進めるためのワンドの造成や、支流である当別川との合流点において、湿地環境の回復や樹林環境の再生などの自然再生事業が進められています。
→RIVER FRONT 石狩川流域の自然再生について(2005/Vol.53)
→RIVER FRONT 石狩川下流における多様な自然環境の再生(2003/Vol.48 )
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鶴見川は、流域に新興都市を抱える典型的な都市河川で、平常時の河川水の大部分を生活排水が占め、下水道整備により水質は改善されつつあるものの、更なる水環境の改善が望まれています。
こうした中、「鶴見川流域水マスタープラン」が策定され、治水・水環境・自然環境・震災時の対応などの各分野に関し、専門家による委員会や市民参加型の流域懇談会を開催し、地域一体となった議論や活動を通じ河川の再生が進められています。
また、鶴見川は多様性に富んだ河川形態を有しており、アブラハヤやホトケドジョウなとの比較的清流を好む魚類も生息しています。
河川整備事業では、今後も生きものの生息・生育・繁殖環境を保全・創出していくとともに人々が水辺に親しめる空間の確保を図っています。
「第2回関東のいい川づくり」(2007年度)第10位に選ばれています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 30KB)
→RIVER FRONT 鶴見川流域水マスタープラン策定に向けて(2005/Vol.45)
→鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)
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大分川支川七瀬川は、大分市においる良好な水質と水辺環境に恵まれた貴重な河川空間を有し、旧河川を環境保全等の観点から廃川せず整備が行われています。
新旧河川に囲まれた地域及びその周辺の自然環境を最大限に生かしながら、親水性のある多目的空間として有効利用するため、「活力と潤いに満ちた豊の川」を基本方針とした「七瀬川ふるさとの川整備事業」(七瀬川自然公園)が実施され、市民のスポーツ・レクリエーション需要に対応できる地域と一体となった街づくりが行われています。
【七瀬川に関する書籍はこちら】
ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
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福島川は、宮崎県の最南端に位置し、その源を都城市尾平野地区周辺の山々に発し、布志湾に注ぐ二級河川です。
福島川は串間市における社会・経済の基盤をなすとともに、豊かな水と美しい自然に恵まれ、古くから人々の生活・文化を育んできました。また、堤防上には桜づつみモデル事業により桜並木が整備され、高水敷は親水公園やグランドゴルフ、サッカー場等の整備が行われています。8月のお盆には灯篭流しが行われ、沿川住民の憩いの場、スポーツやリクリエーションの場として親しまれています。
【福島川に関する書籍はこちら】
○河川を活かしたまちづくり事例集Ⅱ
○ふるさとの川をつくる ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅰ)
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白川は、自然豊かな阿蘇カルデラに源を発し、急流となって田畑の広がる中流部を流下します。下流部では熊本市の密集市街地の中心を貫流し、軟弱な低平地に広がる穀倉地帯を経て有明海に注いでいます。
白川流域は、上流域に阿蘇くじゅう国定公園を抱え、中流域は熊本の地下水の主要な涵養域となっています。また下流域は立田山や熊本城をはじめとした歴史的価値の高い史跡も多く、河川沿いの樹木がこれらと相まって雄大で落ち着きのある景観を創りだしています。
また、白川流域住民交流センター(白川わくわくランド)が開設され、白川の歴史や役割、川のしくみなどを楽しみながら学ぶことができます。
なお、白川は名水百選に選ばれています。
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坪井川は、熊本県熊本市を流れる熊本県が管理する二級河川です。
熊本城の内堀として活用されており、流れに沿って長さ242メートルの長塀が走っていますが、これは国の重要文化財にも指定されています。また、旧市街地を貫く河川であり、橋本勘五郎の手による明八橋や明十橋など歴史を感じさせる石橋も架けられています。
ふるさとの川整備事業などによって坪井川遊水公園・坪井川緑地が整備され、市民の憩いの場として、また緑地公園はスポーツ施設も整備され、多くの市民が訪れています。
【坪井川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくる ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅰ)
○坪井川とともにくらす (熊本大学政創研叢書 (2)) ,柿本 竜治 ,成文堂 (2007/03)
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川棚川は、川棚町と波佐見(はさみ)町の中央を流れ、大村湾に注ぐ、延長約19.4km、流域面積約81.4㎞2の二級河川です。
川棚川は、長崎県内ではじめて平成元年に「桜づつみモデル事業」の指定を受け、周辺住民をはじめ町と一体となった河川整備が進められました。
その結果、現在では春になれば川辺には桜が咲き誇り、水辺で遊ぶ子供たちの姿も多く見られるようになりました。
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江ノ串川は、東彼杵町の南部に位置し、緑の山々と大樽・小樽という2つの滝に囲まれた自然豊かな二級河川です。
この滝の下流部に平成3年より「ふるさとの川モデル事業(現ふるさとの川整備事業)」により「豊かな自然とやすらぎの水辺、江ノ串川」を基本テーマとした水に親しみやすい川づくりが進められ、平成10年に完成しました。
またこの事業に合わせ、町が進めてきた水性植物園・桜広場・梅園・多目的広場などを有する「やすらぎの里公園」も同時に完成し、河川の水辺空間と一体となったやすらぎの場として人々に親しまれています。
【江の串川】
ふるさとの川をつくるⅢ ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅲ)
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巌木川は、支川の合流点で水の流れの変化により瀬や淵ができ、 河原があるものの水辺まで近づけない、水辺で遊びにくく対岸の河原へ渡れない等の問題を抱えていました。
そこで、中山ニュータウン事業等と歩調を合わせ、美しい景観をもった街づくりを行うため、 心の安らぐ水辺空間となるよう桜づつみモデル事業を実施し、水辺を楽しい自然の学校として利用できるような整備が進められました。
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