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利根川沿川に位置する前橋市では、利根川と前橋市民の新たな交流を深め、水文化を次世代への継承を図ることを目的として、ふるさとの川整備事業として前橋公園の整備を行っています。現在は桜の季節に大勢の花見客で賑わい、夏の「前橋花火祭り」など様々なイベントに県内外から多くの人が訪れています。
また、利根川にはこれまでの治水の歴史を味わうことが出来る巨石積の水制工を、公園の修景と一体的に施工することで良好な水辺空間を創り出しており、訪れる人が水辺に親しむことができます。
【利根川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくるⅣ ふるさとの川モデル事業整備計画事例集(Ⅳ)
○緑の水脈―群馬・利根川流域の美しい自然 新井幸人写真集,新井 幸人,小学館 (2004/06)
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荒川は、奥羽山脈の東吾妻山・一切経山・鉄山等の山々を水源として丘陵地を深くえぐりながら流れ、途中で西鴉川・東鴉川・塩の川などの小さな支川と合流して地蔵原堰堤に至ります。ここから下流は半径約8kmもの扇状地を流れ、支川の須川と合流して福島市街地の南部で阿武隈川に合流しています。
古くから沿川地域と深く密接に関わってきた荒川は、水防林や霞堤といった歴史的・景観的にも貴重である治水施設や、あづま総合運動公園や四季の里といったスポーツ・レクリエーション施設が沿川に立地する等、自然環境、景観、歴史、利用等、様々な観点において、地域の貴重な財産になっています。
ふるさとの川整備事業では、荒川および沿川が有する良好な環境・資源を後世に残し、福島市民に真に愛される「ふるさとの川」としていくことを目指し進められました。
→ふるさとの川・荒川整備計画はこちら(国土交通省ホームページへリンク)
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
【荒川に関する書籍はこちら】
○ふるさとの川をつくり育てる-ふるさとの川整備事業事例集-
○河川景観デザイン(p.248)
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盛岡市中心部を流れる中津川と北上川では、2009年より「盛岡地区かわまちづくり事業」が着手され、中津川とその支流に架かる橋をきれいにする「中津川橋洗い」に取り組むともに、激減した「カジカ」を復活させるため、枯れたツルヨシの刈り取り等に取り組んでいます。
さらに、かつて農業用水として取水利用されていた山岸の用水路は、現在は住宅地内を流れるせせらぎ水路として親水環境の整備がなされ、市民の憩いの場となっています。 なお、平成の名水百選にも選定されています。
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
【中津川に関する書籍はこちら】
河川景観デザイン(p.368)
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佐賀の水路の子供たち(平成20年8月 丹内道哉撮影) |
佐賀は「水の都」と言われ、市内にはお濠や水路がネットワークされ、都市とは思えない自然豊かな水辺空間が多く残っています。この市内水路網は、江戸初期にお濠の水や城下町の生活用水、灌漑用水等を確保するために開削されたもので、十間堀川や裏十間川は物資の運搬路として利用され、その総延長2000キロにも及びます。
佐賀の水路は都市の空間構造を決定する一つの要素となっており、国営総合農地防災事業などを通して、重厚な石橋や石積護岸、十間堀川における舟庫跡をもつ建物など、歴史資源に恵まれたまちなみと調和して存続しています。
【佐賀の水路に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
By JRRN事務局 | カテゴリー: 九州 | コメント(0) | トラックバック(0)
安芸太田町は、芸北地域の産業、経済、文化の中心として、また山陽と山陰を結ぶ宿場町として栄え、坪野地区においては、江戸時代に開削された幅1~2m、水深30~50cm、長さ約1.5kmの坪野の水路(坪野の水ハネ)が集落の中心を流れています。
現在では、都市再生整備計画における高質空間形成施設として整備が進められ、道路脇の用水路に水路を美しく保つために色鮮やかな鯉を放流しており、「鯉の里」として町の憩いの場となっています。
【坪野の水路に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
By JRRN事務局 | カテゴリー: 中国 | コメント(0) | トラックバック(0)
五個荘町は、古くから中山道の要衝として栄え、町内各地に往時を偲ばせる古墳や神社仏閣の宝物や伝承文化などが数多く残りっています。
水路も金堂地区の景観を構成する重要な要素であり、町のいたるところにめぐらされ、また家の庭にも引き込まれ、洗い物など生活に使える仕組みになっています。また水路には鯉が泳ぎ、歴史的な町並みと併せて観光スポットとなっています。
道路河川整備事業などが行われ、昭和61年度、平成17年度手作り郷土賞に選定されるほか、優秀観光地に選ばれています。
→手作り郷土賞 平成17年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
【五個荘町に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路 きてみて五個荘―近江商人発祥の地・てんびんの里の魅力,五個荘町, 五個荘町観光協会 ,五個荘町 (2002/05)
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1,200年の歴史と伝統に培われた京都は、山紫水明の地と謳われ、水清く四季折々の魅力を見せてくれます。
舟運路として大阪から京都に物資をもたらし、森鴎外の小説「高瀬川」の舞台にもなった高瀬川では、船着き場だった一之船入に米俵を積んだ高瀬舟が置いてあります。また京阪四条駅の北方から新橋辺りの「祇園白川」と呼ばれる地域は、白川沿いには桜が植えられ、周辺は「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」に指定されており、古都の風情が漂っています。
この2つの川が鴨川の左右岸を流れ、古さと新しさが共存する水辺を形成しています。
【祇園白川・高瀬川に関する書籍はこちら】
○暮らしを潤す身近な水路
○京都 高瀬川―角倉了以・素庵の遺産,石田 孝喜 (著) ,思文閣出版 (2005/08)
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地蔵川は、加茂神社境内から湧き出る居醒の清水に源を発し、中山道の宿場町・醒ヶ井宿を流れています。この清澄な流れには、大変珍しい水中花「梅花藻(バイカモ)」が繁茂し、天然記念物である「ハリヨ」も生息しています。
地蔵川には家ごとに洗い場が設けられ、町の人が野菜を洗い、子供達は魚やエビを捕って遊ぶなど生活空間の一部となっており、広域基幹河川改修事業などを通して美しい水景色と人間の生活が自然に調和が生まれています。
なお、「居醒の清水(いさめのしみず)」は、平成の名水百選にも選ばれています。
→平成の名水百選(環境省ホームページへリンク)
【地蔵川再生に関する書籍はこちら】
○暮らしを潤す身近な水路
○川・人・街―川を活かしたまちづくり
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瀬戸川用水は、約400年前にお濠の水を引き町尻に開田するために開削され、瀬戸屋がその工事を請け負ったことから瀬戸川と呼ばれています。
高度経済成長期には水質悪化が進みましたが、地域の人々の提言により瀬戸川に鯉が放流されることになりました。
その後、およそ1,000匹の鯉が悠々と泳ぐ光景は市内観光一番の目玉になり、現在は町並み整備も完了し、瀬戸川と白壁の土蔵が建ち並ぶ落ち着いた町並みが観光客に親しまれています。また、ゴミのないきれいな川を目指した地域住民による自主的な管理・保全の体制も整っています。
なお、疏水百選に選ばれています。
→疎水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
【瀬戸川用水に関する書籍はこちら】
暮らしを潤す身近な水路
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奥美濃の小京都と言われる郡上八幡は、清流の音が響く水の町としても知られ、町中には水路網が形成されています。今もなお水路が生活空間の一部として利用されており、用水ごとに掃除当番がおかれるなど、責任を持った水管理が行なわれています。
また水をテーマとしたまちづくりが進められ、町のいたるところに水を楽しめる施設が整備されています。
→水の町めぐり(財団法人郡上八幡産業振興公社ホームページへリンク)
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
【郡上八幡に関する書籍はこちら】
○暮らしを潤す身近な水路
○水縁空間―郡上八幡からのレポート (住まい学大系) ,渡部 一二 (著), 堀込 憲二 (著), 郭 中端 (著) ,住まいの図書館出版局 (1993/08)
○郡上八幡の本―ふるさと創生読本,郡上八幡まちづくり誌編集委員会 (編集) ,はる書房 (1992/06)
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