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紫川は、かつては河口近くで川幅が、急に狭くなっており、下流部で水害が起きやすい状況であったため、昭和28年の大出水を契機として、昭和44年から河川改修事業により護岸掘削等を施工してきました。
現在では、マイタウン・マイリバー整備事業の導入により、河川|を含めた都市基盤整備と周辺市街地の一体的整備が進められています。
紫川マイタウン・マイリバー整備事業は、ルネッサンス構想が目指す21世紀に向けた新しいまちづくりを実現する事業として重要なウェイトを占めており、安全で安心できる河川空間の創造、生き物にやさしい自然豊かな水辺の保全・創出、人々が水辺に集い、交流を図れる水辺の保全・創出を図っています。
また、手作り郷土賞では室町大橋「火の橋」(平成4年度)、中の橋「太陽の橋」(5年度)、紫川大橋「海の橋」(6年度)、州浜ひろば(10年度)が受賞しています。また、甦る水百選、平成19年度 都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞しました。
→「RIVER FRONT vol.51 紫川 景観に配慮した川づくり」はこちら
→「国土交通省 平成19年度 美しいまちなみ大賞」はこちら
→「北九州市ホームページ 紫川マイタウン・マイリバー整備事業」はこちら
→「紫江’S 水環境館」の紹介資料(水辺のミュージアム)はこちら
【紫川再生に関する書籍はこちら】
●河川を活かしたまちづくり事例集
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
By JRRN事務局 | カテゴリー: 九州,地域のにぎわい,水質・水量,生物の生息・生育環境 | コメント(0) | トラックバック(0)
板櫃川は、北九州市八幡東区を流れる都市河川です。平成9 年に自然環境を生かしたまちづくり計画により、板櫃川を中心とした住宅、道路、公園等が一体となった整備が進められました。また、「水辺の楽校プロジェクト」の登録を受け、平成10年7月には、「板櫃川水辺の楽校推進協議会」を立ち上げ、市民と行政の協働による川づくりが行われました。「水辺の楽校」は、平成22年度に「土木学会デザイン賞(奨励賞)」、平成20年度「手づくり郷土賞」を受賞しています。
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柳川市内には水利と土地かさ上げのために掘られたクリ―クが縦横に走り、かつては舟運、飲料水の供給をはじめとして柳川での生産・生活の両面にわたってその中心的役割を果たしてきていました。 その後、自動車交通の発達に伴う舟運の衰退、上水道の整備による水供給機能の喪失などから次第にその維持管理がなおざりにされ荒廃していったため、下水溝にとりかえてしまうことが計画されました。
しかしながら一方で、柳川の象徴でもあり、かつては市民が生活のよりどころとして大切にしてきたクリ― クを埋立てによって永久に放棄してしまうことへの反省が生まれ、ついに埋立て計画が破棄され、再びかつての清流を取り戻すため、ふるさとの川整備事業など、行政と市民が一体となってクリ―クの浚渫や水路の維持管理の徹底が進められ、一時は失われていた市民のクリ―クとのつながりが蘇えりました。
この経緯は、「柳川掘割物語」という映画にもなっています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 184KB)
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アザメの瀬で元気に遊ぶ子供たち(平成20年4月 丹内道哉撮影) |
佐賀県松浦郡を流れる松浦川の「アザミの瀬」では、古くから洪水被害に悩まされてきました。そこで、この地域では、堤防に代わる洪水対策として遊水方式が取り入れられ、貴重な河川環境に生物を取り戻し、人と生物のふれあいを再生する住民参加型の事業が進められています。伝統の漁法やこどもたちの川遊びが蘇るなど、人と自然のつながりの再生(松浦川アザメの瀬自然再生事業)が実現しています。
→RIVER FRONT 松浦川「アザメの瀬地区自然再生計画」の紹介(2003/Vol.48)
→自然再生事業 国内事例3 松浦川はこちら((㈶)リバーフロント整備センターホームページへリンク)
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北川は、宮崎県北部を流れる五ケ瀬川の最大支川です。平成9年に大きな水害に見舞われ、その後「激甚災害対策特別緊急事業」が実施されましたが、この事業では、魚付き林を残しながらの樹木の伐採や人口ワンドの造成など、北川の自然環境の保全・再生に配慮した改修が行われました。平成11年には河川生態学術研究会北川グループが発足し、河川と生態の応答に関する様々な調査研究も実施されています。
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現在の大川・旧淀川(平成19年10月 和田彰撮影) |
大川(旧淀川)沿いには、都市公園、河川の親水護岸、船着場の整備が一体となって行われ、親水性豊かな都市環境整備事業が行われています。中でも、大阪アメニティパークは、「水と緑と光にあふれたアメニティ豊かな複合都市空間を形成する」というコンセプトのもと、水都大阪に相応しい水辺空間が再生されています。
→「RIVER FRONT vol.51 水の都大阪の再生」はこちら
→「大阪府ホームページ 水の都 大阪の再生」はこちら
【大川(旧淀川)再生に関する書籍はこちら】
●河川を活かしたまちづくり事例集
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
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納屋橋船着場(出典:RIVER FRONT vol.54) |
名古屋市の中心部を南北に流れる堀川では、沿川を工場や倉庫などの工業地区、また商業施設や住宅地などで構成される密集市街地が占め、多くの建物が堀川に背を向けて建てられ、また水質の悪化も著しく、かつての活気が失われました。こうした中で、名古屋の母なる川である堀川を再生しようとする気運が高まり、昭和63年6月に「マイタウン・マイリバー整備事業」の指定を受け、名古屋市と地元市民が一体となった堀川再生事業が現在も進められています。
→「RIVER FRONT vol.54 名古屋・堀川の再生とまちづくり」はこちら
→「都市再生 REPORT NO.2」はこちら
【堀川再生に関する書籍はこちら】
●河川を活かしたまちづくり事例集
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墨田区立花三丁目付近(昭和40年頃) |
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江東区亀戸中央公園付近(現在) |
墨田区立花六丁目付近(現在) ※上記写真出典:「環境に配慮した川づくり整備事例集」(H18.9東京都建設局河川部) |
旧中川流域は、周辺地盤が低い為、洪水を防ぐ目的から河川の水位を低下させる河川整備が行われてきました。この事業と合わせ、河川環境に配慮した川づくりが行われ、親水性の高い美しい水辺空間が再生されています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 1,228KB)
(出典:環境に配慮した川づくり整備事例集 H18.9東京都建設局河川部)
※本記事の掲載に際し、東京都建設局河川部の許可を得ています
By JRRN事務局 | カテゴリー: 関東 | コメント(0) | トラックバック(0)
広島市内を流れる太田川では、平成15年1月に国・県・市の三者で「水の都ひろしま」構想を策定し、戦後増やしてきた河岸緑地をベースに、「水の都」再生に向けた先進的な試みが行われています。この構想では、「つかう」「つくる」「つなぐ」の三つの柱を掲げ、水辺の利用に関する様々な社会実験により先導することや、市民・企業・行政が協働で取り組むことを基本に水辺再生活動が実施されています。
→「RIVER FRONT vol.54 水の都ひろしまの再生について」はこちら
→「太田川再生プロジェクト検討委員会」ホームページはこちら
【太田川再生に関する書籍はこちら】
●川・人・街―川を活かしたまちづくり
●日本の水郷・水都(2006.3)
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標津川の自然復元試験地の様子 (出典:旧・北海道開発局HP) |
標津川では、洪水対策および泥炭地帯だった流域の水はけをよくするために地下水位を下げる必要があったため、蛇行した部分を切って直線化する事業がこれまで実施されてきました。
しかし、河川環境改善に対する地域の声の高まりを受け、標津川のかつての自然豊かな姿への復元を目指し、自然復元型川づくり事業が着手されました。現在、自然復元に対する効果や影響を調査するため、過去に河川が直線化された区間を一部試験的に蛇行河川に復元するなどの試験事業が実施されています。
→更に詳しい情報はこちら(PDF 30KB)
→RIVER FRONT 標津川の多様な自然環境の再生(2003/Vol.48 )
By JRRN事務局 | カテゴリー: 北海道 | コメント(0) | トラックバック(0)