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信濃川河口付近には、水辺空間を生かし緑地帯として河岸を整備した「やすらぎ堤」があります。市政100周年記念植樹祭で植えられた桜と柳の並木が続き、市民の憩いの場となっており、日中はサイクリングやジョギングを楽しむ人、春は花見、夏は花火見物と、いつも大勢の人で賑わっています。
新潟市内は川や海の水面の高さより土地が低いゼロメートル地帯が広がっており、洪水や津波に対して弱い地域です。そこで、防災面はもちろん、人々が集い、憩える街なかのやすらぎの場として堤防整備が始まり、全長約4.5kmの河川整備事業が計画されており現在も整備は進行中です。
昭和61年度、平成2年度「手作り郷土賞」に選ばれています。
→「手作り郷土賞」昭和61年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→「手作り郷土賞」平成2年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→「手作り郷土賞」平成2年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 北陸 | コメント(0) | トラックバック(0)
名取川支川の広瀬川は、市民の憩いの場として年間を通じて親しまれ、8月には「灯籠流し」や花火大会も実施され、「杜と水の都”仙台”」の象徴となっています。
仙台市街地は、藩政時代、生活用水や農業用水として市民生活を支えるために、名取川・広瀬川から導水するために建設された堀や水路が今も残っています。この水路も、都市化による生活排水の流入や水利用形態の変化によって水環境が悪化していましたが、昭和49年に「広瀬川の清流を守る条例」を制定し、市民との協働により水質浄化や景観・自然環境の保全に取り組み、川を軸とした”まちづくり”として、修繕事業などの取組みが注目されています。加えて、堀を活用した広瀬川への環境用水の導水も行われています。
こうした取組みの結果、広瀬川は「21世紀に残したい日本の自然100選」や「名水100選」「日本の音風景百選」に選ばれるなど高い評価を受け、今日では全国的に名を知られる、市民共有の貴重な財産となっております。
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 東北 | コメント(0) | トラックバック(0)
北上川は、岩手県北部の岩手町御堂にその源を発し、東側の北上高地と西側の奥羽山脈から流れ下る大小いくつもの支川を合わせ、岩手県のほぼ中央を北から南へ縦断する、東北最大の河川です。
「北上川の健康改善推進事業」や景観形成事業などが進められ、北上川にかかる開運橋は、街にとってのゲート的存在で、橋上からの岩手山を借景とする風景を対象として「都市景観形成ガイドライン」の中で建物の高さ規制がされています。
また、平成11年度には平泉町の文化財・歴史・地域づくり、そして一関遊水事業・国道4号平泉バイパスを紹介する「柳之御所資料館」が開館しています。
最近では、河川環境に対して市民レベルからの多様な活動と要望があり、「水辺プラザ」として市町村等と連携して現在9箇所の整備を進めています。
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札幌市の市街地を流れる精進川では、単断面のコンクリートブロック護岸の単調な川から本来の川の姿を取り戻そうという気運が高まり、平成4年からふるさとの川整備事業として再改修工事が開始されました。
川本来の流れを取り戻すために既設護岸を取り壊し、都市内の公園や住宅地などと調和した多自然型川づくりが進められています。
精進川の改修にあたっては、施工会社向けの入念な講習会を開くなど、さまざまな取り組みを行っています。
なお、2007年度土木学会デザイン賞に選ばれています。
→自然豊かな川づくりはこちら(財団法人リバーフロント整備センターホームページへリンク)
→土木学会デザイン賞2007(土木学会ホームページへリンク)
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中島川に架かる「眼鏡橋」は、日本最古のアーチ型石橋として国の重要文化財の指定を受け、長崎市中心部の主要な観光スポットの一つとして多くの観光客が訪れています。
中島川の治水計画策定に際しては(中島川河川改修事業)、河道の拡幅により橋の撤去が必要となりましたが、市民の意向と模型実験の結果を踏まえ、洪水を安全に流下させるための両岸バイパス水路が設置され、その結果、重要文化財である眼鏡橋は現在の位置のまま保全されました。現在、眼鏡橋周辺は中島川公園として整備され、人々の憩いの場となっています。
→手作り郷土賞(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
By JRRN事務局 | カテゴリー: 九州 | コメント(0) | トラックバック(0)
石井樋は、今から約400年前の江戸時代に、当時頻繁に断水と干ばつに襲われていた佐賀城下の水道用水や佐賀平野の農業用水確保を目的に築造されました。 その後、昭和35年に上流の川上頭首工が建設されるまでの約350年間に渡り利水施設として利用されてきましたが、昭和38年の大洪水により被害を受けました。
その後、佐賀県・佐賀市・大和町・国土交通省が互いに連携し、石井樋地区歴史的水辺整備事業が始まりました。
「ふるさとの 水の流れを ふたたび明日へ」を基本テーマに、貴重な文化遺産である石井樋の保全・再生・活用を通じて、土木史上重要な河川技術を未来に伝承するとともに、佐賀の水と土を拓いた歴史を学び、嘉瀬川の自然豊かな水辺環境とふれあえる地域の交流拠点づくりを目指した取組みが行われています。
→疏水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
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谷津田(やんた)川は、福島県西郷村の山地部に源を発し、阿武隈川に合流する一級河川で、白河市街南部を東西に貫流しています。
ふるさとの川整備事業に指定された後は、治水を目的とした河川整備に加え、まちづくりの観点から河川周辺の環境整備が図られています。
谷津田川は、平成10年8月の集中豪雨で大きな被害を受け、河川激甚災害特別緊急事業が進めらましたが、「ふるさとの川整備事業」として「歴史と情緒あふれる清流・谷津田川」をテーマとした河川整備が進められた結果、地域の活性化と自然環境の保全が実現しています。
→全建賞 堀川・谷津田川河川激甚災害対策特別緊急事業(社団法人全日本建設技術協会ホームページへリンク)
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現在の小樽運河の様子(平成21年8月 丹内道哉撮影) |
小樽運河は、大正12年に港湾施設として完成しました。内陸を彫り込んだ運河ではなく、海岸の沖合いを埋め立てて造られたため、直線ではなく扇型に緩やかに湾曲しているのが特徴で、港内に停泊した本船から倉庫への荷物の積み下ろしの重要な役割を果たしてきました。しかし、戦後になると、港の埠頭岸壁の整備により、その使命は終わりを告げました。
十数年に及んだ埋め立てを巡る論争の末、昭和61年に、一部を埋め立て、幅の半分が道路となり、散策路や街園が整備され現在の姿に生まれ変わりました。歴史的港湾環境創造事業などにより、散策路には63基のガス灯が設置され、運河沿いの石造倉庫群は当時の姿のまま残され、夕暮れ時にはガス灯がともるとともに石造倉庫群がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を演出しています。
【小樽運河再生に関する書籍はこちら】
●河川景観デザイン P416
By JRRN事務局 | カテゴリー: 北海道 | コメント(0) | トラックバック(0)
島原市は、海と山の豊かな自然に囲まれた小京都として、雲仙山系で涵養された水が市内の随所から湧出し、古くから「水の都」と呼ばれてきました。しかし、雲仙普賢岳の噴火により島原は甚大な災害を被り、その後は「水」を軸とした復興が進められています。
湧水ネットワーク整備事業や街なみ環境整備事業などを通して、ポケットパーク、水飲み場、池、オブジェなど、「水」をテーマとしたまちづくりが始まり、現在では、島原市湧水ネットワーク整備事業として、市内各所に見られる湧水を活かした施設整備を行うことにより、良好な景観と楽しく快適な歩行者動線を確保し、魅力ある中心市街地の形成と集客力の向上を図っています。
手作り郷土賞に選定されているほか、水の郷百選、名水百選に選ばれています。
→水の郷百選(国土交通省土地・水資源局ホームページへリンク)
→手作り郷土賞 平成17年度(国土交通省総合政策地域づくりホームページへリンク)
→名水百選(環境省ホームページへリンク)
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鞍月用水は、石川県金沢市中心部から北西部を流れる、用水総延長約1,500mの疎水です。古くは、かんがい用のほか、城の防火用水や菜種油を搾る水車の動力として利用され、現在も金沢市中心部から北西部の農村地帯を潤し、市街地では防火用水、下流部では農業用水としての役割を果たしています。
平成5年には、柿木畠界隈において開きょ化・ポケットパーク整備が完了し、また平成11年には香林坊~高岡町間で開きょ化が行われるなど、中心市街地に潤いとにぎわいがよみがえりつつあります。なお、鞍月用水は疏水百選に選ばれています。
→疏水百選(全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)ホームページへリンク)
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