Asian River Restoration Network (ARRN)

アジア諸国における河川再生に関する情報交換を目的とした組織として、2006年11月ARRNが設立されました。日本におけるARRNの活動は、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)が担います。

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JRRNからのお知らせ

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JRRNより年始のご挨拶

日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN) 代表理事 土屋信行

 
 2015年、新年明けましておめでとうございます。

 皆様におかれましては日頃よりJRRNのネットワーク活動にご協力いただきまして大変ありがとうございます。

  昨年は沢山の方々に大活躍をしていただきました。

 『河川モニタリング活動事例集』発行に当たっては、会員をはじめ全国各地で河川再生に取り組んでいる皆様の様子を臨場感を持って報告していただきました。これはこれから取り組もうとしている方々にとっては大切な羅針盤にもなると思います。

 「桜のある水辺風景2014」では、桜と川などの水辺空間をどのように楽しんでいらっしゃるか、全国で違いがあることがわかる多彩な写真が沢山集まりました。皆さん!今春もシャッターチャンスを狙って大いに水辺を歩いてください。

 そして今年はいよいよ「小さな自然再生」事例集が完成いたします。昨年1年間にわたって学識委員や公募委員の方々に精力的に取り組んでいただきました。情報の収集から分析、検討、とりまとめまで、本当に手作りのすばらしい事例集が出来つつあります。皆様期待して下さい。

 さて昨年10月には、JRRNを含むアジア地域のネットワークでありますARRNとして、欧州河川再生センター(ECRR)と技術交流会を実施いたしました。

 ECRRの取り組みは生態系をベースとし、持続可能な水管理と統合した河川再生のため、人や組織を繋ぎ、河川再生の発展を目指しています。例えば、魚道の設計の考え方も魚の生態を研究した上で、魚種ごとに異なった魚道設計をしています。一つの河川で数種類の魚が遡上するのであれば、それぞれに対応した魚道を用意するということです。特に日本では取り組みの少ないうなぎ魚道などにも取り組んでいます。そこでARRNとしては絶えず情報交流を図っていくこととして、今年はインターネットによるテレビ会議などを開催し、実質的な共同会議を行いたいと思います。その際には会員の皆さん方からもあらかじめご意見などをお寄せいただきたいと思います。

 また、今年3月14日から18日の日程で仙台市において国連の「世界防災会議」が開催されます。水辺環境の保護と再生は水災害とも密接な繋がりがあり、これらを両立させなければなりません。これは大変大きな問題ではありますが、積極的に取り組むことで災害との共生が可能となると思います。これは世界の古代文明がナイル川やインダス川などの洪水地域で起こったことを見ればわかります。この防災会議においても環境側面に配慮した復興をどう進めていくのか、大いに情報共有したいと思います。

 このようにしてJRRNの活動も幅広い分野での取り組みを取り上げ、大いにネットワークの活動を盛んにしていきたいと思います。

 今年もよろしくお願いいたします。

2015年元旦

    
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