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小さな自然再生が中小河川を救う!V 案内チラシ(PDF 486KB)
JRRNでは、「小さな自然再生」研究会(旧称:「小さな自然再生」事例集編集委員会)の協力を得ながら、「水辺の小さな自然再生事例集」を全国に普及するとともに、本分野の情報交換や交流のコミュニティを構築し、小さな自然再生の仲間と裾野を拡げるための普及促進活動を継続的に実施しています。
昨年度に引き続き、今年で5回目となる以下の行事が、応用生態工学会 第20回大会(東京大会) で開催されますので、皆様にご案内させて頂きます。
応用生態工学会第20回大会 自由集会「小さな自然再生が中小河川を救う!V」
【日時】 9月2日(金) 9:00~11:00
【場所】 東京大学弥生キャンパス 一条ホール
【企画】 林博徳(九州大)、三橋弘宗(兵庫県立大)、原田守啓(岐阜大)
【開催趣旨】
2012年以来、自由集会「小さな自然再生が中小河川を救う!」のタイトル名により4回の集会を積み重ねてきました。2014年度の事例集制作と発刊を契機として、全国各地に様々な取り組みが行われるようになり、多様な主体による参画が推進されています。技術面においても、魚道や河道変化に限らず、様々な工夫が取り入れられるほか、普及に伴って安全面への配慮についても考え方が整理されつつあります。
今回の集会では、これまで紹介されてこなかった方法(シードバンク、グリッドバンク)や行政による参画の方法(市、県や国)、そして安全管理についての話題を取り上げ、より実務的に展開し、より多くのセクターからの参加を促すための方策について議論したいと思います。
【プログラム】 (司会進行:三橋弘宗、林博徳)
■話題提供: 各15分程度×5件(計75分程度)
①これまでの経緯と開催の趣旨説明
②事例紹介
1)池を掘ってシードバンクをリフレッシュ/西廣淳(東邦大学)
2)行政発信の小さな自然再生 豊田市岩本川モデルの挑戦
/山本大輔(豊田市矢作川研究所)&伊藤匠((一社)ClearWaterProject)
3)河川整備で活かす小さな自然再生の取組み紹介/竹内えり子((株)建設技術研究所)
4)小さな自然再生のための水理検討 入門編/原田守啓(岐阜大学)
③「小さな自然再生」研究会発足と現地研修会の案内/後藤勝洋(JRRN事務局)
■会場からのコメントと議論
※「応用生態工学会第20回大会(20周年記念東京大会)」プログラム詳細は応用生態工学会ホームペ-ジをご覧ください。
http://www.ecesj.com/contents/event/conference/20th/20th_meet.html
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日時: 2016年08月02日 15:50
第3回「小さな自然再生」現地研修会 案内チラシ(PDF 885KB)
今年度初回となります第3回「小さな自然再生」現地研修会を、2016年7月29日(金)に福岡県福津市・上西郷川にて開催致します。
本研修会では、「水辺の小さな自然再生事例集」(2015年3月発行)で紹介した小さな自然再生の考え方、留意点、現場の工夫等について、「小さな自然再生」研究会による講義や、実際の現場での活動を通じて学びます。現場研修では、“上西郷川日本一の郷川をめざす会”の協力を得て、生物の豊かな棲みかとなる簡易的な水制の施工作業を行い、小さな自然再生の知見を実体験より共有します。(平成28年度河川基金助成事業)
第3回「小さな自然再生」現地研修会 福岡県福津市・上西郷川
【日時】2016年7月29日(金)10:00~17:00
※翌日7/30(土)には環境学習「川遊び探険と灯明づくり in 上西郷川」が開催されます。
【主催】「小さな自然再生」研究会 ※(旧称:「小さな自然再生」事例集編集委員会)
【共催】上西郷川日本一の郷川をめざす会、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)
【会場】福岡県福津市(福間南郷づくり交流センター/上西郷川)
※福間南郷づくり交流センター:福岡県福津市日蒔野4丁目19番地の1
【対象】小さな自然再生に関心のある方々
【定員】 30名(申込先着順)
【参加費】 無料 (昼食や長靴等は各自持参)
【プログラム(案)】
■講師: 上西郷川日本一の郷川をめざす会/「小さな自然再生」研究会
(午前)会議室にて「小さな自然再生」に関する座学研修
- 研修会主旨説明・「水辺の小さな自然再生事例集」紹介
- 小さな自然再生のすすめ(三橋弘宗:兵庫県立大学 自然・環境科学研究所)
- 上西郷川の取組み紹介(上西郷川日本一の郷川をめざす会)
- 現場施工について(間伐材水制の施工手順)(林博徳:九州大学大学院 工学研究院)
(昼休み)各自昼食
(午後)上西郷川にて現場研修
- 既設水制周辺の川の様子、生物等を観察し、小さな自然再生に関わるアイデアを交換。
- 実際に現場にて、簡易的な水制の施工作業を体験。
【参加申込方法】
以下の案内チラシ裏面の必要事項を明記の上、EmailまたはFAXでお申込み下さい。
※申込〆切: 7月26日(火)午後5時まで(申込多数の場合は先着順とさせて頂きます)
※現地研修会案内チラシはこちら(PDF 885KB)
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日時: 2016年07月11日 16:32
日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)の『平成28年度 第1回理事会』が下記の通り開催され、全議案が承認されました。
本年11月にJRRNが設立10年を迎えることを踏まえ、今後の更なる発展に向けた活動内容や組織のあり方などについて活発な議論が行われました。
1. 開催日時: 2016年6月3日(金) 16:00-17:30
2. 開催場所: (公財)リバーフロント研究所 会議室
3. 理事総数: 4名(内、1名はJRRN定款第26条に基づく書面表決)
4. 議案:
議案第1号 平成27年度 事業報告及び収支決算 (PDF 205KB)
議案第2号 平成28年度 事業計画及び収支予算 (PDF 938KB)
報告第1号 事務局の組織及び運営
その他
※参考: JRRN定款 (PDF 112KB)
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日時: 2016年06月06日 11:14
今年で7年目を迎えました「桜のある水辺風景」が、Facebookからも投稿できるようになりました。
「桜のある水辺風景写真2016」Facebookページはこちらから
○テーマ: 「桜のある水辺風景 2016」
○応募資格: どなたでもご応募いただけます。
○応募期間: 2016年3月23日(水)~2016年5月18日(水)
○facebook投稿の作品規定:
・ご本人が2016年に撮影された写真に限定します。
・写真データは5MB以内、横1600px × 縦1600px以内を目安として下さい。
・応募作品数の制限はございません。但し、ご本人が撮影した写真に限定します。
・個人が特定できる画像が含まれる場合は被写体の方の了承を得て下さい。
○facebook投稿方法:
・「桜のある水辺風景」facebookページから、ご本人のアカウントでログインしてください。
・Facebookのタイムラインの投稿欄の[写真・動画]から写真を投稿して下さい。
・[コメント欄]に、撮影場所(河川名等)やメッセージ(作品への思いなど)を自由に入力してください。
・[投稿する]のボタンをクリックしてください。(これで完了です)
○facebookでの表示方法:
・Facebookのタイムライン投稿後は、ページ左の「ビジター投稿」欄にリアルタイムで掲載されます。
・投稿頂いた作品は、JRRN事務局でFacebookのタイムラインページ上に「写真」「コメント」「氏名」とともに数日以内にアップしてご紹介させて頂きます。
○facebookの削除方法:
・Facebookへの投稿後、「ビジター投稿」欄の右上より、ご自分の投稿を削除することができます。
・タイムラインページ上に掲載された作品の削除を希望する場合は、JRRN事務局(info@a-rr.net)までお知らせ下さい。
○応募作品の取扱い:
・Facebookページ及び「桜のある水辺風景2016 応募写真集」の中でご紹介させて頂きます。
・応募作品を紹介する際には氏名も掲載させて頂きます。
・上記のご紹介に際しては、同一地点での類似した風景等の作品は事務局により掲載作品を選ばせて頂く場合があります。
・応募内容が本企画趣旨に沿わないと判断した場合は紹介を控えさせて頂くことがあります。
・JRRNの刊行物やウェブサイト等で使用させて頂くことがあります。
○問合せ先:
〒104-0033 東京都中央区新川1丁目17番24号 新川中央ビル7階 (公財)リバーフロント研究所内
日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN) 事務局
担当:阿部・和田(Eメール: info@a-rr.net )
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日時: 2016年03月23日 16:41
「桜のある水辺風景写真2016」Facebookページはこちらから
応募案内チラシ(PDF 741KB)
本企画も7年目を迎えました。
皆様が2016年に撮影された「桜のある水辺風景」の写真とメッセージを今年も募集致します。
沖縄から北海道まで、日本の魅力を再発見できるような素敵な桜のある水辺写真をお待ちしております。
なお、今年からFacebookでのご応募も可能となりました。従来通り事務局にメールや郵送でご応募頂いた作品もFacebookでご覧頂けます。
Facebookでの応募方法は以下をご覧ください。
→Facebookでの応募方法についてはこちら(ここをクリック)
「桜のある水辺風景 2016」 応募要項 (Eメール応募用)
○テーマ:「桜のある水辺風景 2016」 ※2016年に撮影された写真限定
○応募資格: どなたでもご応募いただけます(JRRN会員・非会員)
○作品規定:
・ご本人が撮影したデジタル写真(3MB以内/枚)のみの投稿とさせて頂きます。
・応募はお一人5点まで可能です。
・個人が特定できる画像が含まれる場合は被写体の方の了承を得て下さい。
○応募方法:
以下の「応募シート」に、題名、撮影場所、撮影年月、メッセージ(作品への思い等)、氏名、Eメールアドレスをご記入の上、写真と共にEメールで送付下さい。
※応募シート: http://www.a-rr.net/jp/info/letter/docs/Photo2016form.doc
※Eメールで複数画像を送付する場合、合計サイズが約3MB以下となるよう複数回に分けて送付をお願いします。
○応募期間: 2016年3月23日(水)~2016年5月18日(水)
○応募作品の取扱いについて:
・Facebookページ及び「桜のある水辺風景2016 応募写真集」の中でご紹介させて頂きます。
・応募作品を紹介する際には氏名も掲載させて頂きます。匿名での紹介を希望される方は、応募シート内「⑦その他」の欄にその旨をご記載下さい。
・同一地点での類似した風景等の作品は事務局により写真集掲載作品を選ばせて頂く場合があります。
・応募内容が本企画趣旨に沿わないと判断した場合は紹介を控えさせて頂くことがあります。
・JRRNの刊行物やウェブサイト等で使用させて頂くことがあります。
・応募作品は返却致しませんのでご了承ください。
○応募先(問合せ):
〒104-0033 東京都中央区新川1丁目17番24号 新川中央ビル7階 (公財)リバーフロント研究所内
日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN) 事務局
担当:阿部・和田(Eメール: info@a-rr.net )
○個人情報の取り扱いについて
ご記入頂いた個人情報は、作品使用に関するお問い合わせ時に利用させて頂きますが、他の目的で利用することはございません。
皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております。
→企画チラシ(含:応募シート)はこちら(PDF 741KB)
→応募シート(Wordファイル)のダウンロードはこちら(Ms-Word 55KB)
→『桜のある水辺風景写真集』全バックナンバーはこちら(2010年-2015年)
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日時: 2016年03月23日 16:35
「水辺の小さな自然再生」ホームページはこちらをクリック
JRRN では、「小さな自然再生」事例集編集委員会の協力を得ながら、本分野の情報交換や交流のコミュニティを構築し、小さな自然再生の仲間と裾野を拡げるための普及促進活動に取組んでおります。
本活動の一環で今年度制作に取組んできました「水辺の小さな自然再生ホームページ」が遂に完成致しました。
- 運営者: 「小さな自然再生」事例集編集委員会』
- 管理者: 日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)
- デザイン監修: 一般社団法人ClearWaterProject
- ホームページ構成:
①小さな自然再生とは? (考え方を紹介)
②小さな自然再生の進め方 (留意点などを紹介)
③事例紹介 (事例集の13事例を含む事例紹介)
④ブログ (関連する様々な情報等を紹介)
⑤行事案内&報告 (研修会等の案内と成果を紹介)
⑥参考資料 (ウェブサイト、関連書籍等を紹介)
⑦問合せ (相談窓口)
今後、本ホームページを活用し、全国の小さな自然再生の活動事例や様々な情報を共有しながら、水辺の小さな自然再生に取組む仲間をつなぎ、知識や技術の向上を目指していきたいと思いますので、是非ともご利用頂ければ幸いです。
なお、本ホームページの制作は、公益財団法人河川財団による河川整備基金の助成を受けています。
→「水辺の小さな自然再生」ホームページはこちら
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日時: 2016年03月01日 10:58
「“国際河川賞2016”応募要領」ダウンロードはこちらをクリック(PDF 4.2MB)
- 冊子名:「“国際河川賞2016”応募要領」
- 作成者: JRRN事務局
- 発行年月日: 2016年1月27日
本年の「国際河川賞(International Riverprize)」の一次応募〆切が2016年3月11日(金)に迫っております。
JRRNでは、河川再生に関わる日本の優れた経験・知見の海外普及を目的として、今年も英語公開情報に基づき「日本が誇る河川再生の経験を世界に伝えよう! “国際河川賞2016” 応募要領」を作成しました。
本要領をご覧になり、国際河川賞への応募をご検討の際は、JRRN事務局までご連絡をお待ちしております。(info@a-rr.net)
なお、国際河川賞の最終選考及び発表が行われる「国際河川シンポジウム」は、2016年はこれまでのオーストラリアではなく「インド(ニューデリー)」で初開催となります。2017年は再びオーストラリア(ブリスベン)で開催予定ですので、最終選考進出の場合の渡航先が本年は異なりますのでご注意下さい。
また、主催団体である「国際河川財団(International Riverfoundation)」よりJRRN会員をはじめ日本の河川再生に取組む方々へ以下のメッセージが届いています。
日本で河川・流域再生に取組む皆様へ
『河川賞は、河川、湿地、湖沼の持続的な管理に向けた努力を報い、支援することを目的に私たち国際河川財団が主導し企画するものです。そして、これまで世界中の組織・団体が国際河川賞に輝き、価値ある名誉と称賛を得てきました。本年の国際河川賞への応募は 2016年3月11日(金)まで受け付けています。応募申請は国際河川財団の以下のホームページをご覧下さい。 http://www.riverfoundation.org.au/riverprize_entering.php
日本の皆様のご応募をお待ちしております。』
(Charlotte Spliethoff, 国際河川財団BUSINESS DEVELOPMENT & PROGRAM MANAGER)
<応募要領目次>
1. はじめに~応募要領作成の目的
2. “国際河川賞”主催者から日本の皆様へのメッセージ
3. 国際河川賞 (International Riverprize) とは?
4. 過去の受賞河川の紹介
5. 応募から受賞までの流れ(必要な諸手続き含む)
6. 受賞した場合の義務や期待される役割
7. 参考資料(関連英語資料の入手先URL)
→「“国際河川賞2016”応募要領」ダウンロードはこちら (PDF 4.2MB)
→「“国際河川賞2016”応募要領」ダウンロード(縮小版)はこちら (PDF 1.0MB)
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日時: 2016年01月27日 12:22
日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN) 代表理事 土屋信行
2016年、新年明けましておめでとうございます。
皆様には日頃より JRRN のネットワー ク活動にご協力いただきまして大変ありがとうございます。
昨年は多くの皆様に携わっていただいた『水辺の小さな自然再生事例集』を発刊することができました。大変好評で大きな反響をいただいています。これから全国各地で河川再生に取り組もうとしている方々にとっては良い指針にもなると思います。
昨年は河川にとって大きなイベントがありました。
ひとつは「鬼怒川決壊」です。被害を受けられた方々にはお見舞い申し上げます。そしてこの事件は多くのことを考える機会になりました。もちろん「河川」という存在が恵みだけでなく脅威をもたらすものである事を、忘れてはならないということを突きつけました。そしてこのような河川と共に生きる日本人には、「川と付き合う作法」が有ったことも思い出させてくれました。
今回、鬼怒川で最初に越流を起こした若宮戸の現場は、私有地であったので自然堤防が削りとられてしまったという報道を聞きました。そんなことが本当に起こってしまったのかと驚かされました。地域には昔から共同で管理してきた大切な土地が在ります。ため池や薪炭林、茅場、作業広場、畦道、街道、神社、仏閣などいずれも共有地として守ってきた場所です。明治維新後、地租改正の際に明治検地が行われ、全ての土地は誰かの所有物として登記されることになりました。この時、地域の共有物である大切な土地は、大地主や大蔵省などの名義として管理されることになったのです。このような土地を預かった大地主は地域の大切な共有物を管理する責任の重さと同時に名誉を得たのです。このような土地を所有するという事は、自己のために利用するのではなく、地域のために大切に守り後世に伝えるために所有するのだということの意義と責任が有ったのです。
しかしその後、特に第二次世界大戦後行われた農地解放により、土地は細分化され所有されるようになってしまったのです。祠を建て、森を育て、神が宿る場所として大切に守られてきた自然堤防などの共有地でさえその歴史的意味が人々の意識から消え、所有権があれば何をやっても良いのだと、「作法」を無視したことが起こってしまったのです。
そのほかにも河川の氾濫原に住むための作法として、河川の洪水があっても沈まない高さに盛り土をし、ここに家を建てる「水屋造り」ということも取り組まれてきました。大氾濫があったときには1ヶ月程度水が引かないこともあったので、薪炭や食料となる米や味噌醤油なども保存する蔵を造り、ここに籠城したのです。また十分な高さで盛り土ができない場合、建物の1階部分を高床構造にしたり、水が上がってきた場合に床や畳を1段高く上げられるように柱に桁材を通す穴を開けておき、氾濫の時には中二階を造る準備をしていた家もありました。洪水の時には雨戸は取り外し、水の抵抗を最大限減らすことも行いました。要は洪水とは戦ったり抵抗したりするものではなく、その存在を受け入れ柔軟にやり過ごし、恵みを最大限に受け取るものだったのです。このような地域で家を建てる時は、堤防よりも高い盛り土をすることが誰もが持つ共通の目標となっていたのです。さらには、どの家にも軒先に船が吊ってあり水没エリアでも行動力を確保できるようにしてありました。この船を上げ舟とか用心舟とか呼んできたのです。
さらには洪水が来る前に便所として使っていた瓶や肥溜めには厚い板の蓋をし、その板が浮き上がらないように大きな石を重石として置いてから避難したのです。この石のことを「厠石」と呼んでいました。この石は漬物石よりも一回りも二回りも大きかったそうです。これが氾濫地域で暮らすことであり、災害と共に生きる文化であり、知恵であり「礼儀作法」でありました。
もうひとつの大きなイベントは「世界工学会2015」の場でJRRNが事務局となって「河川技術が果たすイノベーションと社会貢献」という国際シンポジュウムを開催出来たことです。昨年11月28日、京都国際会館で、海外からはアメリカ、オランダ、イラン、タイ、韓国、台湾の方々から発表していただきました。世界工学会の参加者からは大変ご好評で最終報告書の発行を楽しみにしていただいています。今後整理して発表いたします。このシンポジュウムの詳報は是非ホームページをご覧ください。
今年は、『水辺の小さな自然再生事例』を皆様と学びあう、フィールド学習を引き続き計画しています。現場の体験を通して多くの方々の体験を共有してください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2016年元旦
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日時: 2016年01月05日 08:39
チラシのダウンロードはこちらをクリック(PDF 893KB)
『遠賀堀川の未来を考える輪い和い話い夢会議2015~歴史ある川の活用を目指して~』が、2015年12月12日(土)午後に福岡県北九州市にて開催されます。
本行事は、長年に渡り遠賀堀川の環境改善に取組む「堀川再生の会・五平太」が主催し、地元自治体や河川に関る行政機関、また地元の大学や筑波大学が連携して開催されます。JRRNも本行事への後方支援を通じ、川を活かした地域づくりに貢献できれば幸いです。
○行事名: 遠賀堀川の未来を考える輪い和い話い夢会議2015~歴史ある川の活用を目指して~
○開催日時: 平成27年12月12日(土) 15:00 – 17:00
○開催場所: ドルフィン折尾 4階(福岡県北九州市・折尾駅北口徒歩1分)
○参加費: 無料
○主 催: 堀川再生の会・五平太
○共 催: 北九州市立大学地域戦略研究所,筑波大学白川研究室
○後 援: 国土交通省九州地方整備局遠賀川河川事務所、福岡県北九州県土整備事務所、中間市、水巻町、おりお未来21協議会、古賀河川図書館、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)
○申込み: 氏名、住所、E-mail、所属名
をご記入の上、E-mail又はFAXにてお申し込み下さい。
<申込先 E-mail: onga_horikawa@yahoo.co.jp FAX: 029-853-5207>
→案内チラシ(含:申込み方法)はこちら(PDF 893KB)
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日時: 2015年12月02日 10:23
第2回「小さな自然再生」現地研修会 案内チラシ(PDF 474KB)
第2回「小さな自然再生」現地研修会を、2015年11月2日(月)に滋賀県長浜市・高時川にて開催致します。
本研修会では、「水辺の小さな自然再生事例集」(2015年3月発行)で紹介した小さな自然再生の考え方、留意点、現場の工夫等について、事例集編集委員による座学研修や意見交換を通じて学ぶとともに、事例集でも紹介している高時川に足を運び、現場を歩きながら川の特徴や小さな自然再生の進め方を議論し、参加者とともに小さな自然再生の知見を共有します。(平成27年度河川整備基金助成事業)
第2回「小さな自然再生」現地研修会 滋賀県長浜市・高時川
【日時】2015年11月2日(月)10:00~17:00(9:30受付開始)
【主催】「小さな自然再生」事例集編集委員会
【共催】滋賀県、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)
【会場】滋賀県長浜市(長浜市湖北支所会議室/高時川)
※長浜市湖北支所:滋賀県長浜市湖北町速水2745
【対象】小さな自然再生に関心のある方々
【定員】 50名(申込先着順)
【参加費】 無料
【プログラム(案)】
■講師:滋賀県長浜土木事務所/「小さな自然再生」事例集編集委員
(午前)会議室にて「水辺の小さな自然再生」事例集を教材とした座学研修
- 研修会主旨説明・「小さな自然再生」事例集紹介(JRRN 事務局)
- 小さな自然再生の考え方、留意点、事例紹介(事例集編集委員)
- 高時川における取組み紹介(滋賀県長浜土木事務所)
(昼休み)各自昼食
(午後)高時川現場研修 及び ワークショップ
- 高時川現場視察
- 「瀬切れ時の水棲生物の避難場所を創出するための川づくり」をテーマにワークショップ
【参加申込方法】
以下の案内チラシ裏面の必要事項を明記の上、EmailまたはFAXでお申込み下さい。
※申込〆切: 10月26日(月)午後5時まで(申込多数の場合は先着順とさせて頂きます)
※現地研修会案内チラシはこちら(PDF 474KB)
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日時: 2015年10月14日 11:49