「米国フロリダ州のエバーグレーズ復元事業の進捗報告書公開」に関するご案内
ダウンロード先(National Academy of Sciencesウェブサイトへ)
JRRN個人会員の(株)日建技術コンサルタント・益倉克成様より、「米国フロリダ州のエバーグレーズの復元事業の進捗に関する報告書の公開」に関する話題を御提供頂きました。
※ご提供頂いた情報はPDFでもご覧になります(97KB)
→「米国フロリダ州のエバーグレーズの復元事業の進捗に関する報告書の公開」について
(以下案内文)
2012年6月22日に、エバーグレーズの復元の計画が、米国環境保護庁(EPA)によって承認されたとの報告を致しましたが、これとは別の動きとして、National Research Council(全米研究協議会)による、復元事業の進捗のレビューの報告書が公開されました。
National Research Councilは、National Academies(全米アカデミー)を構成している組織の一つで、政府事業などのレビューをよく行っています。日本学術会議と同じような機能があると思われます。
エバーグレーズの復元事業に関しては、連邦議会からの委託を受けて、隔年に進捗状況のレビューを行ってきました。今回の報告書は4回目のものとなっています。
この報告書の概要は、以下の通りです。
- 全体的には、僅かの進捗しか見られないが、部分的に進捗した部分もある。
- 進捗した部分は湿地周辺の事業にみられ、その結果リンの濃度が安定的になった場所がある。
- エバーグレーズの中央部の事業は進捗がはかばかしくなく、その結果、エバーグレーズ独特の生態系(ridge and slough、tree islands)の劣化が進捗している。
- エバーグレーズの中央部の事業(水の流れの復元、水量と水質のコンフリクトの解消等)に集中すべきである。
- 州と連邦の予算付けのアンバランスがある。連携を強化すべきである。
- また、報道では今後の予算付けが課題であるとも述べられています。
先に公開された新しい計画を含めて、流入水のリン濃度の改善は、期待できそうですが、生態系は、水量と流れの復元が必要と思われますので、改善のために長期間が必要と思われます。報道でも、十年から世紀オーダーの期間が必要と委員が述べていると書かれています。
■報道のサイトは以下参照
http://enr.construction.com/yb/enr/article.aspx?story_id=174027401
http://enr.construction.com/yb/enr/article.aspx?story_id=174032859
■報告書本文(無料でダウンロード可能:英語版)
Progress Toward Restoring the Everglades: The Fourth Biennial Review, 2012
http://www.nap.edu/catalog.php?record_id=13422
以上
By JRRN事務局 | カテゴリー: 会員からのその他案内 | コメント(0) | トラックバック(0)
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日時: 2012年06月27日 15:40
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